FC2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『宇多田ヒカル / First Love』

UtadaHikaru_FirstLove.jpg あと数時間で新元号の発表ですね。あれ、新しい元号っていつから?5月からでしたっけ?ここ数日、何人か平成Jポップの歌姫さんのCDを聴きかえしてましたが、僕にとっての平成は、音楽よりも野球の野茂秀雄やサッカーのJリーグ、そして将棋の羽生善治さんという印象が強かったかも。そんな中、平成の歌姫の切り札はこの人、宇多田ヒカルさん!MISIAさんのデビュー作に続く1999年にリリースされたデビューアルバムで、当時はMISAさんと宇多田さんでR&B系の女性ヴォーカルのブームが決定的となったムードがありました。僕のまわりの人の多くがこのアルバムを持ってたんですが、友人がみんな同じレコードを持ってるなんて、僕の人生で「およげ!たいやきくん」とこのCDだけ。それぐらい、すごい事でした。大体このアルバムを買った記憶がまったくない僕ですら何故か持ってるぐらいですから(^^;)。でもこのひどいジャケットを見るに、最初は藤圭子の2世だし15歳と若いし、ニュース性はあるのでとりあえず出してみた、ぐらいのいい加減なリリースだったんだろうな。。

 音楽で好きなのは「Automatic」と「Movin' on without you」。詞や曲ではなく、当時のクラブ・ミュージックやら何やらのテイストをふんだんに取り込んだアレンジがカッコいい、素晴らしいと思いました。低音の効きまくったベースの「ドゥーン」って音がムチャクチャ気持ちいのです。このちょっと前に「渋谷系」なんていうのがありまして、クラブでEVのスピーカーのウーファーでベースをやたら強調するのが流行したんですよね。そういう色んな要素が入ってる感じ。Misiaさんのアルバムもそうですが、メジャーのレコード会社が出すものはダサいのが相場だった時代に、ザ・音楽産業界じゃないクラブとかのインディー文化から音を引っ張ってきたところに勝因があったのかも。洋楽でも似たような事をプリンスジャミロクワイがやってましたが、日本もそれに倣ったんでしょうか。というわけで、メジャー制作のポップスのくせにカッコいいものが出来たという(^^)。

 そして、歌がうまいと痛感したのが、「First Love」。詞も曲もアレンジもなんでもない曲だと思うんですが、歌がとにかく良かった!技術もそうだけど言葉や感情を伝えるうまさがすごい!宇多田さんってヴィブラートが横隔膜でかけるんじゃなくて喉でかけるさざなみヴィブラートなので、ヴィブラートとしては浅いしばらつきがあるので、あんまり綺麗じゃないんですよね。でもそれは聴き方によっては「震えるように絞り出している声」という勘定表現に聴こえる場合もあるというメリットもあって、その武器を最大に活かしたのがこの歌だったように感じました。

 そして、歌唱以上に素晴らしいと思った事があります。プロ野球の野村監督が「まずは人間から」みたいな事を言ってた事があります。野村さんが監督になったヤクルトが、移動の新幹線で食べた弁当の空き箱をそのまま放ったらかしの状態にする子供以下の選手が後を絶たない状況だったそうで、野球以前に人間教育をしなくては、と思ったそうです。人間としてダメなやつが、いくら一芸に秀でていても人間的にクズである事には変わらんだろう、という意味だと思うんですが、芸能事の気質がどこまでも抜けない日本の産業音楽界では、アイドルや歌い手がこれに近い状態に感じるんですよね。いいものを持っていてもアタマが弱くて、歌がうまくても、それで何を歌うのか、歌って何を伝えようとしているのか、という所を考えられない状況なんかがそれです。未成年ならまだしも、30代になっても40代になっても「こいつは馬鹿か?」という発言や行動をしてしまうヴォーカリストやタレントって、後を絶たないじゃないですか。そういう人が、人の心に刺さる言葉を言えるはずもなければ、仮に歌っても言葉に説得力がないですよね。商売の事しか考えてない大人に簡単にコントロールされちゃって、「アーティスト」と言ってるくせにキューティーハニーや銀河鉄道999を歌わされて平然としていられる人の詞に感動するのが難しいのは、そういう事じゃないかと。
 そんな中、ヴォーカルとしてプロでありつつ、歌心もあり、さらに「自分は何をしたいか」をしっかり考える頭も持っていたところが、宇多田ヒカルさんの素晴らしさだったんじゃないかと思っています。それがなかったら、歌がうまいというだけで、ここまで人の心は打てなかったと思うんですよね。同じように、サッカーの三浦カズさんや野球の野茂さんなんかにも、そういう人間力を感じます。MISIAさんも小柳さんもNOKKOさんも好きだけど、「まあミュージシャンだしな」みたいに軽く見てしまう所が僕にはあるんですが、宇多田さんは彼女たちよりも一歩踏み込んだ教養を持っている人だと思っています…偉そうに書いてますが、僕は宇多田さんの音楽はこのアルバムしか聴いてないんですけどね(^^;)。平成のJポップで1枚と言ったら、一般的にはたぶんこれになるんじゃないかなあ。そう言われるだけのものを色々と持っているアルバムだと思います。

 そうそう、どうでもいい事ですが…僕、このジャケットの写真が嫌いで、別のページの写真を表紙にしています。鼻がどうもね。でも、僕と同じ事をしている人が、日本には5000人はいると思ってます(゚∀゚*)エヘヘ。


スポンサーサイト



03 2019 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
検索フォーム
これまでの訪問者数
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS