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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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コミック『ルパン三世』 モンキー・パンチ

RupinSansei_comic.jpg 僕がルパン三世に初めて触れたのは最初のTVシリーズとなったアニメで、モンキー・パンチさんの書いた原作を読んだのはしばらく後。テレビとのあまりの違いに驚きました。漫画雑誌といったら「デビルマン」や「あしたのジョー」が連載されていた少年マガジンや、「ブラック・ジャック」や「ドカベン」の連載されていた少年チャンピオンといった少年漫画雑誌が当たり前の時代で、青年から大人向けの漫画雑誌はまだ斬新な時代でした。1967~69年に青年漫画誌の漫画アクションに連載されていた「ルパン三世」は、青年誌掲載というだけあって、絵もストーリーもかなりアダルトな内容でした。

 話は1話完結の短編で、テレビの第1シリーズと同じだったもので覚えているのは「脱獄のチャンスは1度」(漫画だと「脱獄」)、「魔術師と呼ばれた男」(コミックでは「魔術師」)。どちらもテレビ版屈指の名作回ですが、このふたつの話には、原作版ルパン三世のエッセンスが詰まっていたように感じます。銭型警部が頭脳明晰な敏腕刑事で、話は殺しもあればエロもあり、最後はあの大どんでん返し。週1回の連載とは思えないほどに完成度の高いストーリーは、手塚治虫さんのブラック・ジャックなみの見事さ。

Lupin3rd_Comic_194.jpg そして、ストリーなみに素晴らしいと感じたのが作画でした。コミックですから、絵も重要な魅力。書き込みは細かく、デフォルメは見事で、絵を眺めているだけでも楽しくなるほどでした。それでいてクールな印象を覚えたのは、カット割りが細かくて、クライマックスシーンでも大写しにしなかったためじゃないかと思ったりしました。このあたりがヨーロッパ映画的で、アメリカ映画やアメコミのように大げさにしないのです。このクールさが良かった。

 軽妙なギャグも織り込まれた娯楽的な漫画ですが、ゴーゴークラブにいそうなグルーピーがたびたび登場したり、意外と無慈悲で厭世的な雰囲気があるのは、70年安保前後の日本の世相が背景にあったのかも知れません。そんな作品なので、子どものころにはじめてみた時は理解できない部分も多かったのですが、大学生の頃に読んで「これを週刊で連載していたのか」と驚き、そして虜になりました。子ども向けだった日本のコミックを、大人の観賞に耐えるレベルのクール・ジャパン最大のコンテンツに引き上げた名作のひとつと思います。あらためて、モンキー・パンチさんのご冥福をお祈りします。


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モンキー・パンチさん逝去

monkeiPunch.jpg フランスのノートルダム大聖堂が焼け落ちたのとほぼ同じタイミングで、フランスの怪盗の末裔ルパン三世の生みの親が逝ってしまいました。なんという事だ…悲しいですが、享年81歳なら大往生でしょうか。

 子どものころに見たTVアニメの中で、大人になってからも何度も見たものって、ルパン三世第1シリーズだけかも。それぐらい素晴らしいと感じた作品です。モンキー・パンチさんの書いた原作漫画を読んだのはその後で、あの大人びたテレビ第1シリーズ以上のアダルトさに仰天した覚えがあります。週刊連載とは思えないほどの見事なストーリー、緻密な書き込みと漫画的なデフォルメの見事な絵、どちらも素晴らしいものでした。

 60~70年代生まれの人なら、モンキー・パンチさんに楽しくしてもらった経験のある方も多いのではないかと思います。楽しい時間を有難うございました、ご冥福をお祈りいたします。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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