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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Hamiet Bluiett / Im/possible to Keep』

Hamiet Bluiett Impossible to Keep デヴィッド・マレイと一緒にワールド・サクソフォン・カルテットというグループを作っていたバリトン・サックス/クラリネット/フルート奏者ハミエット・ブルイエットの2枚組ライブCDです。たぶん1979年のパフォーマンスかな?名盤と言われている『We Have Come To Save You From』に未発表曲5曲を追加して、ライブ完全収録となったCDです。元は1曲入り38分だったのに、これは6曲135分!買うなら絶対にこっちでしょう。。メンバーは、ドン・プーレン(p)、フレッド・ホプキンス(b)、ドン・モイエ(dr)…なんというすごいメンバー、当時のNYロフト最強のサイドマンと言ってもいいんじゃないでしょうか。

 まずこのCD、ブルイエット自身が9ページに及ぶセルフライナーを書いてるんですが、これが当時のシカゴ、ニューヨーク、セント・ルイス(ブルイエットの出身地)でのロフト・ジャズの動向をよく伝えていまして、メッチャ面白かった!英語なので英語が苦手な人はちょっと苦労するかもしれませんが、僕程度の語学力でも大体のところは理解できたので、そこまで難しい文章じゃないと思います。このセルフライナーは一読の価値あり!!

 そして音楽ですが…よく言えばバラエティに富んでいて、悪く言えば曲ごとにテーマがばらばらで何やりたいか分からない状態(^^;)、「あ、同じ構造なんだな」と気づくまでちょっと時間がかかったライブでした。要するに、デヴィッド・マレイと同じで、オーネット・コールマンやアルバート・アイラーと同じスタイル、テーマとなるメロディだけ作って、ブローイング・コーラスはコード・プログレッションのないフリー、そしてテーマに戻す、という形。例えば、元々のアルバムに入っていた曲「SOBRE UNA NUBE」のテーマは23クラーベのブラジル音楽風。これが、1曲目「OASIS / THE WELL」やディスク2の2曲目「YUSUF/SANKOFA」となると、オーネット風。ディスク2の1曲目「Pretty Tune」だとジャズバラッド風。ディスク2の3曲目「TUNE UP」はメインストリーム・ジャズという感じでした。あれ?これってマイルス・デイヴィスの曲だったっけ?マイルス曲以外は、テーマは違えど真ん中でフリーに突入する点が同じでした。

 フリーに入ってからがカッコいいと思ったのは、実はマイルスの曲。フリーフォームに突入してもリズムやバスが変わらないので見失った感じがしないんですよね。特にアウトだかインだかすれすれのところで複雑な音をすごい勢いで演奏してくるドン・プーレンのピアノが素晴らしかった!!
 一方他の曲は、フリーのパートに突入して以降が良し悪しでした。いい所は、パワープレイに行った時の爆発力がすごい!!フリーをやる利点のひとつってこれだと思うんですが、「うおお、すげええ!!」って感じ(^^)。パワープレイに出た時のフリージャズの最重要楽器はドラムだと僕は思ってるんですが、ドン・モイエの演奏がすごい!正直いって、AEOCにいた時よりすごいんじゃなかろうか。。1曲目も2曲目も、フリーに入ってからの爆発力がこのライブ1番の聴き所だと思いました。逆にどうかなと思った所は、テーマ部分とフリー部分が全然関係ない。最初にやってた23クラーヴェなんて全然関係ないじゃん、みたいな(^^;)。あと、やっぱりフリーになるとどっちに進めばいいのか迷いながら演奏してるようなところが出てきて、そういう所はちょっと面白くありませんでした。でもそれってこのCDに限らず、フリー系の音楽全般に言える事かも。

 なるほど70年代後半のロフト・ジャズは、フリーのパワーを残したままフォームが崩れるのをどう防ぐか、という所に意識があったのかも。このCD,テーマを演奏していますがテーマ部分自体がいいと思う事はまったくなし、あくまで全体の構造が崩れないためにつけてるだけなんだろうな、と。
 そしてブルイエットさん、得物がバリトン・サックスだというのでプレイには期待していなかったのですが、なかなかキレのあるプレイだし、バックがこのパーフェクトなメンバーだとさすがに形にしてきます(^^)。ドン・プーレンはジョージ・アダムスとの双頭カルテットの演奏が強烈だし、フレッド・ホプキンスはアンソニー・ブラクストンのカルテットでの超絶な演奏してるし、AEOCのドン・モイエは言わずもがなですしね。1970年代後半のNYロフト・ジャズはデヴィッド・マレイで外したのでダメかなと思いはじめていたのですが、これはなかなかでした…テーマがバラバラなので、つかむのにちょっと時間がかかりましたが(^^;)。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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