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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『フランク:交響詩プシュケ ポール・シュトラウス指揮、リエージュ管弦楽団』

Franck_Psyche_PStrauss.jpg フランクといえばヴァイオリン・ソナタ弦楽四重奏、交響曲ニ短調の3曲が今もよく演奏される曲です。でも、僕的には交響曲ニ短調より圧倒的に素晴らしく、ヴァイオリンソナタをも凌ぐほどのフランクの大名曲と思っているのが、交響詩≪プシュケ≫です。マジで素晴らしいですこの曲。この素晴らしさは形容しがたいほど。もし天国があるなら、ずっとこういう音楽が流れてるんじゃないかというほど美しく、そして官能的。僕はこの曲の素晴らしさを汚されたくない、だから人に教えたくない…というぐらい好きなんです。

 ところがこの曲、どういうわけかあんまり人気がありません。そして、ちょっと不幸な曲でもあるのです。まず第1に、コンサートでこの曲が演奏される時に、交響曲ニ短調を演奏した後でこの曲の「プシュケとエロス」という楽章だけが演奏される事がけっこう多い事。なんでそうするかというと…これは僕の勝手な憶測ですが、フランクの交響曲ニ短調って、名作と言われてるけど、実はそんなにいい曲と思えないんですよね。ところが、プシュケの中に入ってる楽章「プシュケとエロス」は、それはそれはとんでもなく美しい曲なんです。美しいだけじゃなくって、なんとドビュッシー以前に思いっきり4度堆積和音を使ってる驚異の音楽。ラヴェル「ダフニスとクロエ」冒頭の美しすぎるあのサウンドでさえ、この楽章を参考にして書いたんじゃないかと思うほど。最後にこんな曲が来たら、いまいちパッとしない交響曲ニ短調が5割増しぐらいでスバラシイ曲に聴こえちゃうってもんじゃないですか。というわけで、こうやって演奏するコンサートがけっこうあるくせに、プシュケ全曲はなかなか演奏されないという(T_T)。
 第2の不幸。僕は、プシュケを4曲から構成された交響詩だと思ってたんです。実際、CDでもそうなってるものがほとんど。僕はこの曲が好き過ぎてスコアも持ってるんですが、そのスコアですらそうなってます。ところが実際の「プシュケ」はそうじゃなかった!!それがこのCDで、他のCDや楽譜だと「プシュケとエロス」で終わってるのに、このCDだとそのあとも音楽が続く!あと、3曲目「エロスの花園」も、他のCDや楽譜だと管弦パートが終わったらそこでおしまいなのに、このCDだとその後に管弦伴奏の合唱する部分があったのです。しかも、それらがどれもとんでもなく美しい…。思うにですね…もしこの曲を演奏するとなったら、オーケストラだけでなくて男女混成合唱が必要。でもそんなに人気がある曲じゃないから、お金がかけられない。…そうだ、合唱パートはざっくりカットしたろ!でもそうすると最後の「Souffrances et plaints de Psyche」で終わっちゃっておさまりが悪いなあ…そうだ、ここもざっくりカットして、美しい「プシュケとエロス」で終わるようにしたろ!…まあこんな感じで、いつの間にやら4曲版が定着しちゃったんじゃないかと。

 さて、このCDです。世に出てるCDを全部知ってるわけではないので間違っていたら申し訳ないんですが、グラモフォンとかフィリップスとかデッカとかEMIみたいな名の通ったクラシックのレーベルから出てる録音に限定していえば、プシュケ全曲が入っているのは、ポール・シュトラウス指揮・リエージュ管弦楽団が演奏したこの録音か、同じくEMIからリリースされた尾高忠明指揮・ウェールズBBC国際管弦楽団のどちらかしか僕は知りません。 というわけで、プシュケを聴くならこのどちらかしか考えられない!このCDでの不満点といえば、最後の曲であからさまに編集が分かる事、ブチッと切れてます(^^;)。でもそれ以外は、僕としては文句なし。曲が素晴らしすぎて、演奏をどうこうを言う気にならないんですよね。

 さて、他の「プシュケ」購入も考えている方のために、プシュケ全曲と抜粋版の見分け方を記しておきます。いちばん簡単な見分け方は、全部で45分ぐらいあったら全曲入り、全部で30分ぐらいだったら抜粋です。あと、このCDに入っていて他のものにはたいがい入ってないものを表にしておきます。

第1パート
・Le sommeil de Psyche
・Psyche enlevee par les Zephirs
第2パート
・Les Jardins d’Eros
・Dieu jeune et fort (合唱つき)
*これがスコアにも4曲形式のCDにも入ってない
・Psyche et Eros

第3パート *以降は4曲形式のCDには入ってない
・Amour, elle a connu ton nom (合唱つき)
・Souffrances et plaintes de Psyche
・Eros a pardonne(合唱つき)

 フランクは、後期ロマン派の中では、ワーグナーやマーラーR.シュトラウスに比べると知名度の落ちる作曲家ですが、交響詩プシュケか弦楽四重奏曲を聴いたら、彼らより劣る作曲家だなんて口が裂けても言えないでしょう。個人的には、少なくともこの2曲に関しては、ワーグナーやマーラーより格上の作曲家だと思ってます(^^)。。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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