FC2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『Charles Gayle / Repent』

CharlesGayle_Repent.jpg こちらはNYのアヴァンギャルド系のライブハウスのニッティング・ファクトリーからリリースされたチャールズ・ゲイルのアルバム、1992年発表です。これは『Precious Soul』とは対照的で音の暴力。2曲でCDの収録時間めいっぱい入ってます。ずっとハイテンションでフォルテをぶちかまし、疾走しつづけていました。チャールズ・ゲイルなんて、1曲目はずっとフラジオ吹きっぱなしです。

 凄いパワーとスピードです。テクニックもあります。ぜったいにデヴィッド・マレイよりチャールズ・ゲイルの方が凄いわ。。この過剰さこそフリージャズの魅力のひとつで、特に50分ノンストップの2曲目「Jesus Christ And Scripture」での演奏がすごい!!
 でも…聴いていて、どこか全面的に肯定できない自分がいるんです。こういう音楽を聴くと、いつも「すごいな」と思う自分と、「どうなんだろうな」と思う自分の両方が出てきちゃうんですよね。僕がいちばん音楽に夢中になっていた頃は、フリージャズと現代音楽を交互に聴いている感じでした。なんでそうなるかというと、フリージャズを聴くと興奮する半面「少しでもいいから作曲するところは作曲しておけばもっと良くなるのに」と思って現代音楽が聴きたくなるし、現代音楽を聴くと作曲面でのサウンドや構造にしびれる反面「こんなチマチマやってないでドカンと演奏したらもっとカッコよくなるのに」と思ってフリージャズを聴きたくなっていたわけです。このアルバムは前者の典型で、50分連続で突き抜ける集中力やスピードやパワーにしびれるんですが、その反面で構造やら何やらが単純すぎるので、どうしても飽きるんですよね。。

 たとえば、1曲目でのず~っとフラジオ吹きっぱなしのサックスってどうなんだろうかと思ってしまう冷静な僕がいます(^^;)。。だって、楽器って、良い音を出すように色々と設計されてるものじゃないですか。その良い音をぜんぜん使わず、飛び道具な部分ばかりを演奏してしまうと、音としてはどうしても不利ですよね。ましてフラジオとなるとピッチを示した音楽を作るのは難しくなるわけで、結果デュナーミクだけで「この情熱をきいてくれ!」というだけの音楽になっちゃうんじゃないかと。そういう意味でいうと50分ノンストップな2曲目の方がいい演奏ですが、「ずっとフラジオ吹きっぱなし」という音楽も、誰かが1度はやって結論を出さないといけないと思うので、そういう意味では意味ある仕事はしてるのかも知れませんが。

 ちょっとマイナス面の感想も書いてしまいましたが、実際には「すげえ」が65%ぐらいの感覚で、チャールズ・ゲイルの代表作のひとつと思います。ニッティング・ファクトリーはフリージャズというよりアヴァン・ロックとかノイズみたいなのも色々やってたところなので、こういう「過剰さ」だけをやるというコンセプトだったのかな?これだけ聴いてしまうと「パワーだけのデタラメフリージャズ」に感じてしまうかも知れませんが、実際には『Precious Soul』みたいな音楽をやるぐらいの音楽性がある人なんですよね。対照的な『Precious Soul』と『Repent』の両方でひとつのアルバムと思ってもいいかも。


スポンサーサイト



07 2019 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
検索フォーム
これまでの訪問者数
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS