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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『B.A.ツィンマーマン:歌劇 《軍人たち》 コンタルスキー指揮、シュトゥットガルト州立管弦楽団』

Zimmermann Die soldaten ツィンマーマンさんのオペラの中で多分いちばん有名なもので、「第2次世界大戦後に書かれた最大のオペラ」なんて言われる事もあります。。「ある若き詩人のためのレクイエム」同様、これまたオケが巨大、大劇場じゃないと楽器がオケピットにおさまりきらないそうです。このCDの録音時は、オケの一部を劇場のリハーサルホールに入れて、第二指揮者を用意したそうです。

 この曲、ツィンマーマンさんの代表曲のひとつだし、「時間の球状形態」とか「引用」とかいろいろ言われていたので、僕はついつい音楽に注目しちゃいました。でも僕の場合、あくまでオペラの話の流れを中心に観賞した方が、圧倒的に面白かったです。よく考えたら当然ですよね、オペラなんだから。

 装身具商ヴェーゼナー家の美しい娘マリーが、婚約者同然の青年シュトルツィクスと、彼女に恋慕する男爵デポルトの間でゆれうごく。父親に「士官と関係を持った女は悪い評判がつく」と諭されるマリーだが、男爵の猛烈アピールと奸計の前に心が動き、デポルト男爵を選ぶ。ところがデポルトは、ほどなくして彼女を捨てる。次にマリーはマリ大尉に愛され、付きあうようになる。マリ大尉は誠実で二人は愛し合うが、身分違いの恋愛を憂いた大尉の母親に別れさせられる。マリーはいつしか「軍人相手の淫売」と罵られるようになる。一方、マリーをたぶらかしたあげくに捨てたデポルト男爵は、ある食事会でマリーをののしる話をする。それを聴いたシュトルツィクス青年は、毒を持って男爵を殺す。町に軍靴の音が響く。老ヴェーゼナーが物思いにふけって歩いていると、女の乞食が彼にすがる。彼は女乞食を振り払うが、振り払った女がマリーである事に気づかない。マリーは地面に泣き崩れる。

 ね?メッチャクチャ面白いでしょ?でも、音楽はクラシック・コンサートでは人気のない現代音楽系で、オケが巨大なので小さな劇場での上演は無理となると、日本で見る事は今後も出来ないんじゃないかなあ…。
 そして音楽。響きはいかにも前衛系の現代音楽で、刺激的です。ある意味で、騒音音楽的と言ってもいいかも。第4幕の冒頭の金管楽器のスタッカートの連続あたりは、リゲティの音楽のようにも感じました。ジャズのコラージュもあります。バッハのメロディの引用もあるらしいですが、僕は気づかなかった(^^;)。でも、音楽の横をつなぐ糸が見つけづらくて、音の塊が断片的に配置されて繋がってるように聴こえてしまいました。だから、話の筋を中心に聴くと、話が糸の役割を果たしてくれて、いい感じ聴こえるんでしょうね。

 というわけで、ツィンマーマンの音楽に求めすぎず、むずかしく考えすぎず、戦後最大のオペラとして普通に見たらすごく面白い作品なのかもと思いました。このCD、僕は日本語の帯のついたものを買いましたが、中身は輸入盤に日本語の解説と訳を挟んだものでした。この解説の冊子がちょっとした本より分厚くて、どこかで借りてきてコピーしようなんて無理、買った方がはやいです(^^)。日本での公演がほぼ不可能と思われる作品なので、日本語訳のついたこのCDの日本仕様盤を、ぜひ!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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