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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『イヴ・モンタン / 枯葉~ベスト・オブ・イヴ・モンタン』

YvesMontand_the best of 「枯葉」で有名なイヴ・モンタンも、シャルル・アズナヴールと同じように僕の中ではエンターテイメント系男性シャンソン歌手という事になってます。そこまで興味があったわけじゃないけど聴かないで済ませるわけにいかないミュージシャンだと思って聴いた、まったく愛のない出会い方をしたCDでした。ところがこれが良かった!原盤はマーキュリーですが、日本編集盤みたいです。

 歌手じゃなくて俳優が歌ってる感じ。石原裕次郎みたいなもんで、声質は渋くて低音も出ていて魅力的なんだけど音感は悪いしヴィブラートやら何やらと色々な所が素人っぽい(^^;)。ただ、素晴らしいと思った所がいくつかありまして…

 まず冒頭6曲のバンドの演奏が見事!基本はジャズのピアノ・トリオで、曲によって部分的にトランペットやギターやヴィブラフォンなどが入ります。テンションもアドリブでのオブリも入りまくり、しかもうまい!
 そして、この6曲のバンドアレンジが見事!「枯葉」なんて、アリアから始まってヴァースに入ってコーラスに突入…いやあ、コーラス3回まわしてオシマイになってしまった今のお手軽ポップス/ロックとは違い、それ以前のヨーロッパ歌曲の見事さが残ってます。「バルバラ」もそうで、枯葉と同じようにルバートとインテンポが使い分けられて、ここぞという所でヴィブラフォンが入ってきてもの凄い雰囲気がありました。「あとにはなにもない」のイントロもⅡm7-5の後にドミナント進行にいきなり向かわずにⅠM7にいったん戻し、そしてⅤ7+5を挟んでからヴァースに入り、インテンポになってコーラス…いやあ、すばらしい。。
 さらに、曲が見事。ヴァースまで綺麗に書いてある曲が多くて、作曲者を見るとジョセフ・コスマにミシェル・ルグランにフィリップ・ジェラール…立派な作曲家ばかりじゃないか!なるほどフランスのシャンソンの楽曲の見事さは、チープな英米のロック/ポップスと違って、プロフェッショナルな作曲家がちゃんと作ってたからなんだな。この演奏とアレンジと作曲は別物じゃないです。ルバートとコーラスパートとカデンツァの見事さは、曲もアレンジもないとダメだし、またそれを演奏で表現できないとどうにもならないと思いますし。つまり、プロダクション自体がとても素晴らしかったのです。

 音楽だけでなく、詞もとても大人な内容で良かったです。戦争直後から60年代あたりまでのフランスの大衆歌謡は明らかに大人のためのものだったと思わずにはいられませんでした。これも作詞者を見ると…ジャック・プレヴェールとかいるけど、本物の詩人じゃないか。文学詩に歌をつけるって、それこそシューベルト以降のクラシック歌曲みたいです。

 他はエンターテイメントなディナーショーみたいなライブ録音とかで、あんまり好きじゃなかったですが、とにかく冒頭6曲が素晴らしかった!この6曲は録音もすごくよくて、素晴らしいバンドの演奏から察するに同一セッションに思えるので、この6曲の入ったアルバムというのがあるのかも。それともベスト盤用の新録なのかな…マーキュリーってそういう事やるんですよね。チャック・ベリーのベスト盤もチェスの音源を使わずに新録してたし。それにしてもこれは見事な歌曲集、これでイヴ・モンタンの歌さえうまかったら(^^;)。。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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