中でも心から感動したのは、「Mary had a baby」。これは聖歌ではなくニグロ・スピリチャルらしいです。ノーマンさんのソプラノのうしろで、カウンターラインを作るように少年合唱団が唄うのですが、ノーマンさんの歌が祈りのようでやばい、合唱団が美しい、ラインアレンジが素晴らしすぎ…聴いていて、凍りつくほどの素晴らしさでした。 他では、混声の教会聖歌隊と歌った「薔薇の花がほころんだ」(讃美歌96番)、「おさな子ベツレヘムに生まれたまいぬ」、「ギリアデの香油」も、調和した合唱が例えようもなく素晴らしかったです。讃美歌96番は、もともとはラテン語のコラールだったそうです。「おさな子ベツレヘムに生まれたまいぬ」は14世紀から歌い継がれてきたクリスマス歌謡だそうで、荘厳さが素晴らしかったです。「ギリアデの香油」も荘厳さが素晴らしかったですが、その中にどこか喜びを感じるような…と思ったら、黒人霊歌なんだそうで。黒人霊歌って、どこかに人生讃歌のような匂いがあって、そこが好きです。