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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『Jessye Norman / In the Spirit』

Jessye Norman _In the Spirit ジェシー・ノーマンによるクリスマス曲集です。全16曲、教会の讃美歌が半分ぐらいでした。ほかには伝承されてきたクリスマス曲や、ニグロ・スピリチャルの中のクリスマス曲など。これって、きっと選曲自体がジェシー・ノーマンさんなのでしょうね。そういうところが、職業的な歌手という以上にアーティストだと感じます。
 演奏は、管弦伴奏のもの、教会オルガン伴奏のもの、聖歌隊の合唱がついたものなど、編成は色々でした。合唱はプロっぽい少年合唱団(アメリカ少年合唱団)、アマチュアっぽい教会少年聖歌隊、混声の大人の教会聖歌隊の3つ。

 僕が素晴らしいと感じたのは、管弦やオルガン伴奏のものではなく、アメリカ少年合唱団と、混声の聖歌隊との無伴奏声楽でした。教会の少年聖歌隊はちょっとリズムやピッチがね(^^;)…あ、でも、音楽のプロを目指しているわけではなく祈りを捧げようとしている教会合唱隊にケチをつける気はないです。まあそんなわけで、素晴らしいと思ったのがCD7曲目以降なもんで、もし最初の数曲を聴いて「あ、これはダメだ」と聴くのをやめていたら、素晴らしい所を聴かないまま終わってしまうところでした(^^;)。実は、『Sacred Songs』でも似たような経験をしたので、ジェシー・ノーマンさんのCDを聴く時はちゃんと最後まで聴くようにしよう!最初の1~2曲だけ素晴らしいスコーピオンズとは反対で、途中からどんどん良くなるのです(^^)。

 中でも心から感動したのは、「Mary had a baby」。これは聖歌ではなくニグロ・スピリチャルらしいです。ノーマンさんのソプラノのうしろで、カウンターラインを作るように少年合唱団が唄うのですが、ノーマンさんの歌が祈りのようでやばい、合唱団が美しい、ラインアレンジが素晴らしすぎ…聴いていて、凍りつくほどの素晴らしさでした。
 他では、混声の教会聖歌隊と歌った「薔薇の花がほころんだ」(讃美歌96番)、「おさな子ベツレヘムに生まれたまいぬ」、「ギリアデの香油」も、調和した合唱が例えようもなく素晴らしかったです。讃美歌96番は、もともとはラテン語のコラールだったそうです。「おさな子ベツレヘムに生まれたまいぬ」は14世紀から歌い継がれてきたクリスマス歌謡だそうで、荘厳さが素晴らしかったです。「ギリアデの香油」も荘厳さが素晴らしかったですが、その中にどこか喜びを感じるような…と思ったら、黒人霊歌なんだそうで。黒人霊歌って、どこかに人生讃歌のような匂いがあって、そこが好きです。

 クリスマスの音楽って、キャロルを含め色んなものがありますが、「アヴェ・マリア」とか「きよしこの夜」みたいなものより、古いコラールみたいに清廉として荘厳なものが、僕はいちばん好きなのかも。本当に魂があらわれるような気分になるというか、死ぬ時に安らかな気持ちを迎えられる音楽って、西洋の古い無伴奏の教会合唱音楽なんじゃないかと思ってしまうんですよね。ジェシー・ノーマンさんもそう感じている人のようで、決してテクニックを聴かせる歌唱も、個人的な感情をあらわにする事もせず、祈るように歌うのが本当に素晴らしいと思います。自分が望むものではなく、歌が望むものを優先させているように感じるのです。素晴らしい…。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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