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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Herbie Hancock / Inventions and Dimensions』

HerbieHancock_Inventions and Dimensions 1963年にジャズ・ピアニストのハービー・ハンコックが発表した3作目のリーダー作です。63年というと、この年にハンコックはエリック・ドルフィーと共演し、マイルス・デイヴィスのグループにも大抜擢されたわけで、この年からモダン・ジャズのメインストリームに躍り出たことになります。しかし、若い新人ピアニストのリーダー作を2年で3作もリリースしたブルーノートはすごい。ブルーノートって50年代が有名ですが、音楽的に素晴らしい仕事をしたのは60年代だったと僕は思っています。

 このアルバム、ピアノ、ベース、ドラム、ラテンパーカッションという、管楽器がいなくて、打楽器がふたりという特殊な編成です。そして、マイルスのバンドに繋がるメインストリーム・ジャズの方向、エリック・ドルフィーに繋がるニュー・ジャズの方向、そして後年のハンコックが入れあげたリズム強調の方向がブレンドされていて、すごく面白かったです!
 なかでもとんでもなく面白かったのは、3拍子でポリリズミックなリズム型を使った1曲目「Scotash」でした。もう、アルバムが始まった途端に「おっ、これは?!」って感じで、一気に持ってかれました(^^)。最初にドラムがリズムを提示した時、ベースがリフを重ねた時、最後にピアノがリズム型を提示した時で、拍子が違って聴こえるんです。さらに曲は、B♭ミクソリディアンの4度7度を強調したフォースビルドがメインで、展開部は同じ調の第2モードであるGドリアンに移行、どちらもフォースビルドのサウンドを活かすために3度の響きは控える感じ。つまり、スケールも和音も普通のドミソやドレミファソラシドにならず、リズムもポリリズムの面白さがあり、それでいて調は明確でトライトーンも発生してないから難解な響きにはならないという、実にモダンでありつつ聞きやすく面白い音楽なのでした(^^)。いやあ、この1曲をアナリーゼするだけでもこのアルバムは聴く価値があると思います!

 メンバーが地味だし、ジャケットもダサいと思っていたので、このアルバムを聴いたのはけっこう後になってからでした。でも、62年から68年までのハンコックさんのアルバムは、リーダー作も、トニー・ウィリアムスのアルバムへの参加作も、ドルフィーとの絡みも、アコースティックのマイルス・バンドへの参加作も、すべて外れナシです。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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