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Category: アート・本・映画 etc. > 映画   Tags: ---

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映画『オーメン』 リチャード・ドナー監督、グレゴリー・ペック主演

Omen.jpg 1976年制作のオカルト映画の大傑作『オーメン』です。僕的にはホラー・オカルト系の映画は『サスペリア』と『オーメン』さえあればあとはいらないというほどの大傑作!初めて見たのは公開時ではなく、レンタルビデオ屋が広まったころで、中学2~3年ぐらい。ムッチャクチャ怖かったんですが、怖さ以上に映画の面白さに引きつけられました。そうそう、「omen」の意味は「前兆」だそうです。

 アメリカの外交官である主人公は、子供の死産にあたって、病院の神父から「いま子供を産んで死んだ母親がいるから、この子供を自分の子として育ててはどうか」と言われます。この提案を妻に内緒で受け入れ、子供にダミアンという名をつけて育てる外交官。美しい妻との幸せな日が続きますが、ダミアンの成長にしたがって奇怪な事件が起き始めます。ダミアンの乳母が首つり自殺をし、ダミアンの母を知っているという神父が不吉な忠告をしたあとに、十字架に串刺しとなって死にます。
 外交官付きのカメラマンは、不吉な前兆を示す写真を何枚も撮り、それを外交官に見せます。写真には、乳母にも神父にも死の予兆が写っていたのでした。そして、カメラマンにも死の前兆が。カメラマンとともにダミアンの秘密を探る外交官。すると…


 僕が中学生の頃はすでに「スプラッター」とか、より過激なホラー映画が出始めていたんですが、首が飛ぶとか血が噴き出すとかいうホラー映画はびっくりするだけで、映画としては低レベルに感じていたんですよね。ところが『オーメン』と『サスペリア』は違いました。どちらも当時ですら既に古典でしたが、精神的に来る恐怖だったんです。しかも、オーメンは新約聖書の黙示文書と関連づけられている話なので、話にも深さを感じたのです。そして、聖書の黙示文書を読んだり、映画の続編を見たりと、すごくのめり込みました(^^)。ああいう刺激や興奮って、もう人生には起きないんだろうなあ。。

 精神的な恐怖の例としては、ラストシーン。悪魔の子ダミアンはまだ小さい男の子で、次々に起こる不吉な事件がダミアンと関係あるのか分かりません。ダミアン自身じゃなく、彼を守ろうとしている悪魔たちの力がそうしているのか…そういうはっきりしない状態が続くのです。でもラストシーンで、育ての重症を負わせ、さらに父親も死んだというのに、ダミアンはあどけなく笑うんですよ。その笑顔ひとつで「こいつは悪魔だ」とゾクッと来てしまいました。こういう優れた演出が満載なのです。こういうのを見てしまうと、血がドバっと出て脅かすホラー映画なんて子供だましでしかないな、と思うようになりましたねー。

 そして、この話に深みを出していると感じたのが、最後に映し出される新約聖書の黙示文書の一節です。あまりに意味深で、その引用が「13章18節」だと覚えてしまったほど。「ここに智慧あり。賢明なるものは獣の数を数えよ。それは人間を示し、その数は666である」みたいな文書でしたが(映画の中ではダミアンの体に666という数字の痣がある)、これでこの映画が単なるファンタジー映画ではないように感じてしまったのです…中学生はあほだね(^^;)。で、そんなアホな中学生だった僕は、この一節の理由を求めて新約聖書の黙示文書を読んでしまうぐらいに感化されたのでした。この一節、意味深ですよね。いまだにこの文書の解釈には諸説あるそうなんですが、これをカバラの数秘術で読み解くと皇帝ネロのことを示すことになって、この説が有力なんだそうです。なるほど、「その獣は人間の数だ」とはそういう意味か…。

 好きすぎてあまりに何度も観たもんだから、今となっては怖いとはほとんど思わなくなって、ただひたすらに面白い(^^)。。出演のグレゴリー・ペックやキャサリン・ソーン(瞳孔を見開く演技が凄い!)の演技もすごいし、監督のリチャード・ドナーさんの映画はあまり見てないにもかかわらず、わずかに見た『オーメン』と『スーパーマン』がどちらも大傑作。70年代アメリカ映画の大傑作のひとつだと思います!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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