
自分が知っている
なるべく古いアメリカ合衆国の作曲家と言って最初に思い浮かぶのはこの人、スティーヴン・フォスターです!だって1826年生まれですよ、
ガーシュウィンやスコット・ジョプリンやコープランドの大先輩。大衆的で牧歌的なアメリカ音楽のいい所がギッチリ詰まっているのです。あ、あと、「大きな古時計」の
ヘンリー・クレイ・ワークも同じ世代かな?でもヘンリー・クレイ・ワークは「大きな古時計」と「カムホーム、ファーザー」ぐらいしか日本じゃ知られてない気がするので、フォスターの方が圧倒的に有名かも。
これはノンサッチ制作のフォスター歌曲集で、ピアノや足踏みオルガンやヴァイオリンでの伴奏。歌手は色々で、男声はバリトン、女声はメゾソプラノ。足踏みオルガンが雰囲気ありまくりで最高。ピアノもちょっと調律が狂っていてホンキートンク気味のアップライト、これが味があっていい!間違っても豊かな倍音が出るグランドピアノなんか弾いちゃいけませんよね、こういう大衆歌謡音楽は(^^)。
東京ディズニーランドのアトラクションって、合衆国の古い景観をモチーフにしたものが色々あるじゃないですか。蒸気船やトム・ソーヤの島のアトラクションもそうだし、ショップやレストランも古いアメリカ調だったり。あれって
南北戦争後から1次大戦前あたりのアメリカのイメージだと思うんですが、このレコードで聴くことのできる音楽は、もろにあの雰囲気なのです。そういえば「カリブの海賊」の出発点で、うたた寝している爺さんの人形がギターをつま弾いてましたが、あれは
「草競馬」というフォスターの曲ですし…このレコードには入ってないんですけどね(^^;)。このレコードに入っていた曲でいえば、
「金髪のジェニー」や「夢見る人」あたりは、聴けばだれでも知ってると思うんですが、レイドバック感がたまらないです。あ~、なんとホッコリするいい音楽なんだろう。
フォスターと言えば、スワニー川…じゃなかった「故郷の人々」や「おおスザンナ」あたりが有名と思いますが、このレコードにその2曲は入ってませんでした。でも「夢見る人」や「金髪のジェニー」は入っていたので、狙ってマイナー曲を集めたわけじゃなく第2集を想定して、名曲を分散させたんでしょう。ノンサッチめ、商売上手だな(゚ω゚*)。。このレコード、クラシックの歌い手さんが歌ってますが、クラシックの歌手が歌ったなんちゃって民俗音楽にはまるで聴こえなくて、
古き良きアメリカの歌として歌っていて、雰囲気があってものすごく良かったです!これは大推薦!!
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