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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲全集 エガー(harpsichord)、エンシェント室内管弦楽団』

Bach HarpsichordConcertos_Egarr_Ancient 大バッハの協奏曲は、ヴァイオリン協奏曲2曲、ブランデンブルグ協奏曲、チェンバロ協奏曲7曲、2台以上のチェンバロ協奏曲が5~6曲、その他ちょっとです。これ以外の協奏曲(例えばオーボエとか)も見かける事がありますが、それはこれら協奏曲のアレンジもので、同じ曲です。バッハは全部聴こうと思ったらとんでもない事になってしまうので、チェンバロ協奏曲は聴くつもりがなかったんですが、中古盤屋でこんなものを見つけてしまいました。レーベルはハルモニア・ムンディ、そして演奏は…おおお~エンシェント室内管弦楽団ではないですか!このオケ、モーツァルトの交響曲の演奏を聴いた事がありまして、あまりの素晴らしさにのけぞったのです!というわけで、思わず買ってしまいました(^^)。このCDには、7曲のチェンバロ協奏曲(バッハが完成させたチェンバロ協奏曲はこれで全部)と、フルート・ヴァイオリン・チェンバロのための、いわゆる「三重協奏曲」が入っていました。チェンバリストは、リチャード・エガー。指揮者ホグウッドの後をついで、2006年からエンシェント室内管弦楽団の音楽監督を務めているチェンバリストだそうです。

 素晴らしい…。第1番ニ短調の最初の数小節の演奏を聴いただけでノックアウトされてしまいました。オケとチェンバロの混ざり方が神がかりに美しい!なんと素晴らしい音楽と演奏だろう、時間の立つのも忘れて、CDに聴き入ってしまいました。このCD、ハープシコードの音がちょっと小さめで、弦がアンサンブルすると音量負けしてしまいます。でも、実際の楽器の音量がそうなんだろうし、またこの音量だからこそここまで音が溶けあったアンサンブルになるのかも、なんて、新たな発見がありました。

 僕は、バッハの作曲年代を、①オルガン奏者時代(18歳から。数多くのオルガン曲を作曲)、②ケーテンでの宮廷楽長時代(32歳から。ブランデンブルク協奏曲、無伴奏チェロ、平均律クラヴィーア1巻などを作曲)、③ライプツィヒの聖トーマス教会のカントル時代(38歳から。ヨハネ受難曲、マタイ受難曲、ロ短調ミサ、音楽の捧げもの、フーガの技法などを作曲)の3つに分けて考えてますが、チェンバロ協奏曲はライプツィヒ時代に書かれたんだそうです。ライプツィヒ時代のバッハのカントルという役職は、ひとつは教会付属学校での子供の音楽教師と生活指導、もうひとつは教会の音楽監督だそうです。チェンバロ協奏曲は、大学生と一般人で結成された音楽グループ「コレギウム・ムジクム」のために編曲されたもの。作曲ではなく編曲だったのは、ライプツィヒ時代のバッハの仕事があまりに大変だったから。人の曲の編曲もあったそうですが、これって当時はぜんぜんオッケーな事ですからね(^^)。でも「編曲だけか」なんて甘く見ちゃいけない、この編曲の完成度が尋常じゃなかった!全体のアンサンブルはもちろんですが、チェンバロの手の入り方が普通じゃないです。たぶん、バッハ自身かその弟子がチェンバロ演奏を担当したんでしょう、大学生や一般社会人でこんなのを次から次に演奏できる人がそうざらにいたとは思えません…でも、『音楽の歴史と思想』という本を読むと、いたらしいんですよね。当時のライプツィヒの音楽レベルは相当だよ。。
 僕的な大推薦は、ニ短調の第1番と、第4番の2楽章です。1番は、幸福と世界平和を願うすべての皆さんにぜひ聴いて欲しいです(^^)。そして第4番の2楽章、このキリスト教世界的な瞑想と悲しみの響きは心があらわれるようでした。チェンバロ協奏曲は世俗曲ですが、それでもキリスト教世界を感じてしまうほどの清廉とした雰囲気でした。

 そうそう、ちょっとした発見は、ト短調の第7番はヴァイオリン協奏曲1番の、二長調の第3番はヴァイオリン協奏曲2番の、ヘ長調の6番はブランデンブルグ協奏曲4番のアレンジでした(^^)。それにしても、10人編成のエンシェント室内管弦楽団、本当にすばらしいです。お気に入りの古楽アンサンブルに出会えて本当にラッキーでした。「バッハとかクラシックとか全然意味わかんねーよ」という方にこそ、ぜひ聴いて欲しい1枚…じゃなかった2枚組でした!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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