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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『ルトスワフスキ:《ピアノ協奏曲》《チェイン3》《ノヴァレッチ》 ツィマーマン(p)、ルトスワフツキ指揮、BBC交響楽団』

Lutoslawski_PianoConcert_Zimerman.jpg 最近はじめて聴いたCDです。あまりに素晴らし過ぎて人に教えたくないほど感動しました(^^)。いや~これはすごすぎだろ。。
 僕がいちばん好きな音楽って、たぶんクラシックの現代音楽なんですが、でもはずれが多いのも現代音楽の特徴で、そこはモダンアートやフリージャズに似てます(^^;)。僕的に現代音楽を単純にまとめると…

① 20世紀初頭、新ウィーン楽派印象派新古典の頃。いろんな技法が咲き乱れる(当たり多い)
② 1945年直後、メシアンの弟子たちが活躍した戦後前衛の時代。日本もヨーロッパも強烈な作品多し (当たり多い)
③ そのちょっとあと。技法の追及に夢中になりすぎて音が演奏がないがしろになりがちな、難しい音楽が増える(良し悪し以前に理解できないもの多い)
④ ケージとかの偶然性の音楽がもてはやされる(面白いけど安っぽい)
⑤ ポストモダン期。セリーも偶然性も旧来の機能和声もいっしょくたにして色んな作品生まれる(当たるとでかいがハズレ多い、中途半端なものが多いので過渡期に感じる)
⑥ 2000年代から。音楽がゲームのようになっていく(能書きばかりで幼稚な音楽多し、自分から聴く気になれない…が、実は大好きな作曲が何人かいる)

 えらく大雑把なこの現代音楽史に当てはめて考えると、ポーランドの作曲家ルトスワフスキは5番に入るのかな?新古典あたりから入って、ポストモダンという時代背景を背負いながら音列技法を偶然性の中で使うようになる、みたいな。ところがこのCDに入ってる曲は、その先に進んだところで作られた曲みたいです。いちばん古い「ノヴェレット」でも1978年作、いちばん新しい「ピアノ協奏曲」は1988年というわけで、ルトスワフスキの後期作品集という事になります。前衛と調音楽の間ぐらいの作風で、特にピアノ協奏曲は強烈、僕的には思いっきり当たり!!現代のピアノ協奏曲の最高傑作と思ってるほどです(^^)。
 このCDで聴く事の出来るルトスワフスキの音楽は、色彩が豊かで、同時にリズムのメリハリが明確でダイナミックです。リズムに関していうと、このCDに入ってる「ピアノ協奏曲」も「ノヴェレッチ」も、ストラヴィンスキーなみの強烈さ。ここは、セリーやアレアトリーよりも新古典の色の方が強い感じ。ここに前衛志向な和声の色彩感覚が加わってるので、カッコ良くならないわけがないです。現代曲の小難しい理屈より先に、音楽の感覚的な強烈さが先、って感じです。それでいて感覚だよりじゃないので何かの焼き直しにならず、えらく創造性が高く感じます。
 そして、同郷のピアニストであるクリスティアン・ツィマーマンの演奏がすげええええ!!!なんでこんなに速くレガートを連打できるんだ?いや~これは名演どころではなく快演、僕は早々にクラシック・ピアノをあきらめて良かったよ、こんな人に勝てるわけないわ。。

 これはいろんなジャンルの音楽ファンの方に推薦したい1枚。いいものに出会うと「やっぱコルトレーンだわ」とか「ハードロックだよな」「ドビュッシーのこの色彩感覚が…」な~んてひとつの殻に閉じこもりがちな僕ですが、すでに知ってる似たようなものを「こっちもいいな」なんて何百枚も聴くより、知らない音楽に感動して吹っ飛ばされる時の感動の方がはるかに大きいと改めて思い知らされた1枚でした。いや~これはすごい。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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