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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『ルトスワフスキ:《ピアノ協奏曲》《交響曲第2番》《歌の花と歌のお話》 ポール・クロスリー(p)、サロネン指揮、ロスアンジェルス・フィル』

Lutoslawski Symphony2 Salonen な~んて言いつつ、ルトスワフスキのピアノ協奏曲ってどこかで聴いた事あるなと思っていたら、こんなCDを持ってました。情けない、自分で買ったCDの音楽を覚えてないなんて(T-T)。指揮者サロネンはルトスワフスキと同郷のポーランド出身、ピアノのポール・クロスリーは…正直言うと全然知らなかったんですが、イギリス人ピアニストで、ティペットのピアノソナタのいくつかは、クロスリーのピアノを念頭に書かれたそうです。

 交響曲第2番は、1966-7年の作品で、2楽章制。この時期のルトスワフスキはセリー&アレアトリーの「偶然性の対位法」期なのかな?第一感は「リゲティみたいだな」という印象。明確な和声や旋律がドカンとあるんじゃなくて、断片的なフレーズや分散された音が重力のはっきりしない和音世界を描き出していて、音量もメゾピアノ以下でゆらゆらしてる感じ。でも、そのまま終わらないでクライマックスを作っていくあたりは、なるほどあのピアノ協奏曲を書いた作曲家だと感じました。最後、ドカン→GP(終わったかな?)→ドカン!→GP(今度こそ終わったかな?)の後に来た、ピアニッシモのたゆたうコーダがメッチャかっこいい!シュトックハウゼンやクセナキスでいうグルッペンやフェルトといったところなのかな…な~んて思いながら聴いてましたが、どうなんでしょうか。

 「歌の花と歌のお話」。おおおお!ベルク以降の時代のオケ伴奏の声楽は大好物の僕ですが、メッチャよかった!詩はシュールレアリスト詩人ロベール・デスノスのもので、ソプラノと小管弦楽による9つの連作歌曲。1曲目を聴いた時は「これは12音列か?と思ったんですが、他の曲を聴くと違うみたい。調的な重力は感じるものの、もちろん長調や短調なんてものじゃなく、しかし響きが強烈に見事。

 さて、本命のピアノ協奏曲ですが…あら~?ツィマーマン&BBC響の演奏ではあんなに感動したのに、こっちでは心が動かないぞ?途中で止めて、ツィマーマンの演奏を聴きなおしてしまいました…いやあ、やっぱりこれはすごい、心が震える。そしてこっちに戻すと…だ、だめだ、感じない。。でもクロスリーさんの演奏が傷があるとか悪いかというと、そうは感じません。何回も聴き比べてみた結果…演奏って、作曲作品であっても「いま、ここで生まれた」かのように演奏しないと駄目なのかも。本当にわずかな差なんですが、瞬間瞬間のタッチが、ツィマーマンは渾身なんですね。クロスリーさんは全体の大まかなプランを考えていて、瞬間瞬間が機械に演奏させたように平たい感じ。いや、素晴らしい演奏で、クライマックスのffなんてメッチャかっこいいですが、序盤の引きずりこむところが淡泊なのかも。なるほど、覚えていなかったというのはこういう事か。当たり前のことだけど演奏の表現と録音って、メチャメチャ大事なんだなあ。

 最近、このサロネン&ロスアンジェルス響によるルトスワフスキ交響曲全集を買いまして、このCDの交響曲2番はお役御免。ピアノコンチェルトはツィマーマンに軍配。というわけで、すでに役割を果たし終えてくれたCD…かと思いきや、声楽曲が見事で手放せない(^^;)。この声楽曲を聴いて思ったんですが、ルトスワフスキさんって、新古典に寄った時も前衛に寄った時も、リズムがどうとか偶然性がどうとかいうより先に、和声がとんでもなく素晴らしいという事なんじゃないかと。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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