このCDもインディーズレーベルの作品ですが、No Business Records の『Kami Fusen』と同じで、インディーズ特有のダメさを感じてしまいました。音が録りっぱなしで、楽器のおいしいところを録音できてないです。CDにする前にEQぐらいすればいいのに。残響もまったくな感じられなくて、リヴァーブをかけたくないという気持ちも分かるけど、せっかくいい演奏してるのに楽器が響きません。役にたたないこだわりなんて捨てて、少しで良いからリヴァーブぐらいかければいいのにと思ってしまうなあ。こういう無頓着さはジャケットにあらわれている通りです(^^;)。これ、いいエンジニアに任せたら、何倍もいい音楽に聴こえた気がします。 かなり面白い即興演奏だったので、頭の中で音質を向上させて聴くか、実際に自分でEQやリヴァーブをかけて聴くと「おお!」ってなるんじゃないかと(^^)。
10年か20年ぐらい前にリトアニアに出来た「No Business Records」というレーベルから出たフリージャズのCDです。21世紀のフリージャズ界隈ではまあまあ有名なレーベルで、日本のフリージャズも積極的に紹介しています…No Business というわりに、昔の有名なプレイヤーしか出さないんですけどね(^^;)。。録音は1996年で、発表は2017年。トリオの連名になってますが、実際には沖至さんが久々に日本に帰ってきたときに組まれたツアーだったみたいです。崔善培(チェ・ソンベー)さんだけは知りませんでしたが、韓国のトランぺッターとの事でした。
ベースが高速のピチカートやアルコでリズムやバスやオスティナートを作り、トランペットは作られたテーマを2管アンサンブル、ブローイングコーラスに入ったらそれぞれのぺッターがインプロヴィゼーション。というわけで、ゴリゴリなフリージャズとか、イギリスのフリーインプロヴィゼーションと違って、オーネット・コールマンぐらいのフリーさの音楽に感じました。自由度が高く、ツーファイブに縛られないバップともいえそう。実際、「I remember Clifford」や「Tea for two」といったジャズ・チューンも演奏してました。