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Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『比屋定篤子 / のすたるじあ』

HiyajoAtsuko_Nostalgia.jpg 日本のポップスのシンガー・比屋定篤子さんが1997年にリリースしたデビューアルバムです。ポップスとはいうものの、かなりブラジル色が強かったです。サウンド・プロデューサーとして小林治郎さんや笹子重治さん(ショーロ・クラブの人)の名前があって、アーティスト・マネージメントがアルテニア浪漫堂というわけで、そうなる要素は満載なんですね(^^)。

 ボサノヴァあたりのブラジル音楽の女性ヴォーカルって、アストラッド・ジルベルトにしてもエリス・レジーナにしても、アタックを弱くフワーッとした声で歌うじゃないですか。日本でブラジルの女性ヴォーカルというと小野リサさんが最初に思い浮かびますが、小野さんもそう。比屋定さんも例外ではなく、それが実に気持ちいい(^^)。でも、小野リサさんほどボサノヴァそのものじゃなくて、ブラジルと日本のポップスの中間ぐらいに感じるのは、シンセが入ったりするアレンジのせいかな?そんな中、「ノスタルジア」という曲はバーデン・パウエル色が強く、これは笹子さんの趣味じゃないかと( ̄ー ̄)。

 昔、ボサノヴァ系のブラジル音楽をそれなりに聴いた事があるんですが、いま聴くとあくまでポピュラー音楽なんですね。ボッサも生まれた当初はもう少し違ったんでしょうが、ある時期(アメリカのヴァーヴが絡んだあたり?)から南国のリラクゼーション・ポップスみたいな色が強くなっていって、それが西洋のポピュラー音楽の中にブラジル音楽というジャンルを生み出した、みたいな感じなのかも。
 意味なんて考えずになんでも真似して形にしちゃう日本で、ブラジル音楽をそのままやるミュージシャンが出るのも必然、逆に日本のポップスと融合したものをやる人が出るのもまた必然。その必然の中で、比屋定さんはいい位置にいた人…と思ったんですが、97年といえば小室哲哉とかモーニング娘あたりの時代。日本のポップスを聴く人が子どもしかいなくなっちゃってて、まともに音楽を聴く人は日本のポップスを聞かずに洋楽を聴くようになった頃。そんな状況の中で比屋定さんが生き残るのは難しかったか、ソニー絡みのアルバムは2~3年の間に3枚出て終了。当時はなかなかいい歌だと思っていたんですが、時代が悪かったかもしれません。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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