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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『Djivan Gasparyan / I Will Not Be Sad in This World』

Djivan Gasparyan_I Will Not Be Sad in This World 現代のアルメニアのミュージシャンって、僕はジヴァン・ガスパリアンしか知らないです。僕はocora のCD『アルメニアの音楽』で、ドゥドゥクというダブルリード楽器を知りましたが、ガスパリアンさんはドゥドゥクのマエストロ。このCD、ワーナー制作で世界発売されたので、ワールドミュージックのCDの中でも、学術的な録音ではなく資本主義的な考えで世界マーケット向けに作られたものと思うんですが、内容はイージーリスニングの亜流みたいな甘いものじゃありませんでした。

 ほぼアルメニアのトラディショナルで、4曲目は18世紀にアルメニアで活躍したトルバドール達の音楽だそうです。一聴して、ユダヤ教の宗教音楽みたいだな、と感じました。演奏は、ドゥドゥク2本のデュオで、ガスパリアンさんがメロディを奏で、VACHAGAN AVAKIAN という人がドローン担当。このドローンが循環呼吸で、ブレス一切なしで何分も吹きつづけられるんですが、これが独特のトリップ感覚。曲のテンポもすべて遅めで、まるで瞑想音楽のよう。そして、曲は基本的に旋法に対応していて、これがコンディミ調だったり、とにかくモーダルなんですが、選ばれるスケールがもの悲しげなものが多いです。3曲目なんて、フリジアンに長6度が足された特殊な8音音階に聴こえるんですが、基音から5度までは短調的ですがそこから上は長調的。これって純粋対位法時代に使われていた、ドゥクスとかコメスとかの上下2分割のモードというやつなんだろうか…こんな感じなので、カソリックや正教どころかユダヤ教も含めたこの地域の宗教心というか、そういう精神性を音から感じてしまう素晴らしい音楽でした。

 カトリコス・コミタス以降の1000年以上に渡るアルメニアの民族感情や宗教心が詰まっているような、深遠さを感じる瞑想的な世界でした。商目的の英米軽音楽に浸食されていく現代だと、まるでそれ以外の音楽がないように感じてしまいがちだし、また自分で探さないとそれ以外の音楽にはなかなか出会う事が出来ませんが、こういう素晴らしい音楽が世界の各地にあるんですよね。音のうしろに思想や民族感情を強く感じる音楽って、すごくないですか?これは傾聴に値する音楽ではないかと思いました。必聴です!



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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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