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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『Julian Bream / Spanish Guitar Recital』

Julian Bream_Spanish Guitar Recital 大名盤といわれる『スパニッシュ・ギターの神髄』『Together』と、2枚連続でブリームのCDに感動できなかった僕は、「クラシック・ギターって僕には合わないのかも知れない…」な~んて思いを胸に、しばらくブリームさんから離れる事に。そんな僕が、ブリームさんとの再会したCDがこれ、1982~83年ごろのリサイタルの録音でした。よく考えたら、これまでは演奏や音楽の前に、遠すぎたり近すぎたりと録音が気に食わなくて駄目だったと思っていたので、このCDに書かれていた「リサイタル」の文字にグッと来たのです。リサイタル録音なら会場の響きも録音できてるだろうし、「24bit/96kHz SOUND DIMENSION」と書いてあったので、いい音のCDなのかなと期待を寄せて購入。そして…おおおおお~~~音がめっちゃいい、これは素晴らしい!音だけで感動してしまいました。個人的には、演奏も録音も含めて、ジュリアン・ブリームの最高傑作です!

 あまりに素晴らしい音に感動して、何度も聴いてきたんですが、そのうちにある事に気づいたのです。マイクの距離感とか、ホールや楽器の響きの美しさとか、そういう分かりやすい「音の良さ」に気を取られてたんですが、実はブリームの演奏がすごくないかい?指を速く動かすとか、メカニカルに難しい演奏を難なく弾きこなしてるとか、そういう部分じゃなくって、表現がすごいのです。デュナーミクも速度変化もそうなんですが、なかでも音色の使い分けと変化がすごいのです。タッチやら何やらで、ギター1台でこんなに色んな音が出せるのか…感動しました。ピアノでここまで音色に変化をつける事は不可能、これは指で直接発音源に触るガット・ギターだからこそできる表現ではないかと思いました。ギターの演奏表現の奥義を聴かされたような感動…この瞬間に、エフェクターでひとつの音色だけを作る音楽が、ひどく子供じみたものに思えてしまったのです。すでにほとんど聴かなくなっていたとはいえ、ハードロックやフュージョンあたりのギター音楽から僕が卒業した瞬間かもしれません。
 そして、音楽。取りあげられている作曲家は、アルベニス、グラナドス、ホアキン・マラツ(すみません、この人知らない…)、プジョール。つまり、19世紀から20世紀にかけてのひとで、音楽はみな調音楽。同じあたりを扱ったCD「スパニッシュ・ギターの神髄」が前時代的な音楽に聴こえたのに、このCDはものすごく現代に聴こえます。なぜなのか。…いや~これは演奏を含めた音の表情がそう聴こえさせるんじゃないかと。これは作曲家の手をはなれて、ブリームの音楽だと思ってしまいました。音が生きている感じ、素晴らしい演奏って、ピアノでもヴァイオリンでも、こういうものですよね…。

 20代前半のころ、クラシック・ギターって、ピアノやヴァイオリンやオーケストラに比べると、表現が遅れた楽器だと思っていました。ところがこのCDを聴いて、そういう所から抜け出したプレイヤーが誕生していた事を知って感動。このあと、山下和仁さんとか、色んなギタリストを知るにつけ、ギター演奏ってすごいなと、ギター音楽のファンになってしまった僕なのでした(^^)。あ、そうそう、余談ですが…このCD、編集した場所が分かります。ものすごく良く分かります。曲の途中で、音色がブチッと変わるのです。この頃のクラシックのリサイタル録音だと、アナログテープへのダイレクト録音で、それをハサミで切ってつなげてたのかも。時代ですね(^^;)。


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『Julian Bream, John Williams / Together』

Julian Bream John Williams_Togther ジュリアン・ブリームとジョン・ウイリアムズ。クラシック・ギターの巨頭による2台ギターです。僕にとっての2台ギター初体験は、もしかしたらアサド兄弟よりこっちの方が早かったかも。クラシック・ギターの世界では超がつくほどの有名アルバムだそうです。また、ブリーム&ウィリアムズは、もっとも有名なギター・デュオのひとつなんだそうで。

 1971年録音という事もあってか、古い録音だったブリームさんの「スパニッシュ・ギターの神髄」みたいな海賊盤のごときオフな録音ではありませんでした。それぞれのギターの音が、低弦からハイ弦まで、1音1音すべて明瞭に聴こえるほどよく聴こえます。でも、今度はオンすぎる録音で、部屋の響きがまったく録音されておらず、聴きにくい事この上なかったのです。頼む、ちょうど良い感じにしてくれ、これじゃ近すぎてスタジオ録音みたい、音にぜんぜん色気がない…音楽って何よりサウンドだなって思ってしまいました。でも、高級なクラシック・ギターの裸の音がどういう音なのかが分かって、その点は良かったかも…でも色気がない(^^;)。。

 かんじんの音楽ですが、いかにもクラシック・ギター部の部室から聴こえてきそうな音楽(^^;)。それって、なんなんでしょうね。クラシック・ギターというとてつもなくムズカシイ楽器を演奏する事だけが目的になっていて、音楽そのものは前時代的な曲のまま…って事なのかな?73分けにして、将来はギターなんかやめていい所に就職しそうなクラスメイトが演奏してそうな音楽。ジャズでロックだった若いころの僕には合わなかったなあ(^^;)。
 演奏は、緊張感張りつめた巨匠の対決という感じは全然なくって、リラックスしたふたりが2重奏を楽しんでるようでした。「亡き王女のパヴァーヌ」なんて、もっと切なく美しく出来そうなのに、4分音符のバスを強く出して、アンダンテぐらいで楽しそうに進んじゃうし(^^;)。

 音楽として観賞するというより、プレイヤーが聴いて「やっぱうまいなあ」なんていうためのCDかも。ブリームさんのアルバムというと、歴史的な意味もあって、『スパニッシュ・ギターの神髄』や、このギター・デュオが取り上げられることが多いですが、僕はどちらもダメでした。でも、クラシック・ギターだけを聴いている人じゃなくて、今の音楽全体を聴く耳で聴いたら、それが普通の感想な気がするんですよね。僕はこの2枚でしばらくブリームさんを追うのをやめてしまったんですが、ブリームを素晴らしいと感じた録音は他にあって…それはまた次回にでも!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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