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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『Julian Bream / Baroque Guitar』

JulianBream_BaroqueGuitar.jpg ジュリアン・ブリームはリュートの名手としても知られていて、バロックどころかそれより前のルネサンスのギター/リュート作品を現代で演奏したパイオニアのひとりでもあります。そのブリームが、ギターでバロック音楽を演奏したCDがこれです。1965年録音ということで、名盤と言われている『スパニッシュ・ギターの神髄』よりも録音が新しく音も良くなったとはいうものの、やっぱりビートルズのころの録音ですからね、良いといったって、今の良いものと比べたら厳しいです。ヘッドフォンで聴くと「サー」って鳴り続けるノイズが気になってしかたないし。昔のウォークマンだったらドルビーボタン押したくなる気分(^^;)。でも、演奏はすばらしかった!

バロック音楽のギター演奏といえば、ブリームより先にセゴビアが手をつけていて、ここからバロック・ギターの現代の演奏史がはじまった…ような気がしてますが、実際はどうなんでしょう。でも、僕みたいなクラシック・ギターのにわかな人からすると、そういう印象です。きっと、クラシック・ギターの録音が残っているのがそのへんからだからとか、バッハ再発見が19世紀なので、ギターの名アレンジが揃いはじめたのがようやくその頃だったとか、色んな状況が絡んでいたんじゃないかと。そして、ブリームはギターどころではない多弦楽器であるリュートの名手でもあるという事で、緻密なメカニズムのバロックを演奏すると、さすがに素晴らしかった!でも、録音がそっけない音なので、感動が伝わりにくい…やっぱりクラシックは、器楽曲であってもホール録音じゃないとダメだというのが僕の正直な感想。。

 そして、もうひとつ聴いていて思ったのは、やっぱり器楽って、表現以前に技術がないとどうにもなんないのだな、という事です。うまく言えないんですけど、普通では演奏なんてとても出来ないようなものを、人間の指や体や頭を存分に使いこなして演奏できるようにしてしまうその技術自体が、器楽が目指している事のひとつというか。自分はピアノをかじっていた事があるので、ピアノの場合のそれがどういうものなのかが近すぎてわからなくなってる所があるんですが、こういう精巧きわまるギターのスコアを聴いていると、「ああ、これを演奏できてしまうこと自体がアートだ、これこそ器楽だよな…」と思うのでした。クラシック・ギターって、大きくバッハなんかのドイツ系と、スペインなんかのラテン系に分かれると思うんですが、これはドイツ系クラシック・ギターの精巧さを垣間見たように感じた1枚でした。器楽ってすごいな…。。


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『Julian Bream / Nocturnal』

Julian Bream Nocturnal 1993年録音、鬼才ジュリアン・ブリーム60歳の時の録音です。取りあげられた作曲家は…アルバムタイトルになった「ノクターナル」の作者は、ブリームと同郷イギリスのベンジャミン・ブリテン。続いて日本音楽の現代的な響きを創ったといっても過言ではない武満徹、南米のギター音楽の歴史を塗り替えたレオ・ブローウェル、そして近現代の大物作曲家マルタンにルトスワフスキ。つまり…なんとクラシック・ギターのプレイヤーのCDでは異例の現代音楽作品集!!こういうのって作曲家別ではあるんですが、プレイヤーが現代音楽だけを集めて発表するって、CDでもリサイタルでも稀。ブリームさんという超一級の人だからできる事かも。現代音楽マニアの僕は、むしろ狂喜乱舞して買ったんですけどね(^^)。

 ブリームのライブ録音盤『スパニッシュ・ギター・リサイタル』に続いて、思いっきりホール録音で、響きが素晴らしいです!もう、この音だけで感動。曲も、ギターの現代曲をほとんど知らなかった僕には刺激の連続、素晴らしい曲ばかり。ピアノ音楽と違って実験音楽色は少なく、セリー音楽も少なめで、現代の新しい響きは取り込みつつも、すごく音楽的な曲が多かったです。ルトスワフスキの曲を除いて、他の曲は全部ギター現代曲の主要レパートリーと化している大名曲ばかりです…って、もしかしたらブリームが取り上げたから有名になったのかも知れませんね(^^)。現代曲って、名演奏者に取り上げられてそうやって広まっていくものだし。

 問題は演奏。えらく慎重なのです。端的に言えば、全体的にテンポ遅め。ブリーム壮年期のあふれ出るような演奏表現がありませんでした。丁寧さと勢いのバランスって難しいところですが、もしかしたら60歳になってさすがの天才演奏家も衰えたのかも、と思ってしまいました。いやいや、現代曲だからこうなったのか…でもこの後、武満さんの「すべては薄明の中に」は福田進一さんの演奏で、ブリテンの「ノクターナル」も、ある若手日本人演奏家の演奏を聴いて、どう演奏すればこれらの曲が生きるのかを知ってしまった僕には、やっぱりこれはプレイヤーの不調か衰えなんだろうな、と思いました。好きなプレイヤーの衰えを見るのは寂しい…むかし、ルービンシュタインの最後の演奏を聴いた時も、「かつてあれほどの演奏をした人がここまで崩れているのに、まだステージにあげて商売しようとしているがいるのは悲しい」と思った事があったのを思い出しました…そこまでひどくはないのですが(^^;)。

 ブリームは大好きな演奏家なので、ほかにもCDを色々と持っています。今回は、そのうちの何枚かを聴き直しましたが、やっぱり世界に名をとどろかせたプレイヤーは違いますね。演奏ももちろんだけど、60歳でこういう挑戦的なプログラムを組む覇気って、そこからしてすでに凡百のプレイヤーを凌駕してる…。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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