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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『トルコの民俗音楽 (世界民族音楽大集成35)』

Toruko no MinzokuOngaku_35 世界民族音楽大集成のトルコシリーズ第3弾!黒海沿岸にあるカラデニス地方(黒海地方)と、トルコの内陸部にあたるアナトリア地方の南部の伝統的な民俗音楽が収録されていました。
 トルコは北に黒海、西はエーゲ海、南は地中海、東は西アジア内陸部へと続いています。このうち、北の黒海に接している地域をカラデニス地方イスタンブールのあるトルコ北西部をマルマラ地方エーゲ海に面している地域をエーゲ海地方、地中海に面している地域は地中海地方、内陸部をアナトリア地方(中央部は中央アナトリア、東は東アナトリア、南東は南東アナトリア)というのだそうです。

カラデニス地方の音楽
 このCDに一番多く入っていたのがケメンチェ(Kemence)という小型のヴァイオリンのような楽器の独奏。多くの場合で弾き語りでした。ちなみにケメンチェはヴァイオリンのルーツとなった楽器とも言われていて、今でもトルコやギリシャなどの黒海沿岸の地域で演奏されているそうです。これがいかにも民謡的な舞踊音楽で、トルコ的な気もすれば東ヨーロッパ的でもある感じ。このケメンチェを使った舞踊音楽が、黒海沿岸の音楽の代表的なものなんだそうです。
 そのケメンチェの舞踊音楽をそのまま移し替えたような音楽が、バグパイプの独奏でした。けっこうトリルを多用していて、それが独特の音楽的な鉛に聴こえてエキゾチック!
 そして、このCDで僕が一番カッコいいと思たのが、1曲目に入っていた合奏による舞踊音楽。シノブという港町にある「チステ・チリ」という舞踊音楽だそうで、元はキョチェクという旅芸人が踊ってアナトリア各地に広めたんだそうです。撥弦楽器のサズ(中型のバーラマと小型のジュラの2本)、笛、ダウールという打楽器、それに多人数の手拍子と合いの手を入れる声による演奏。しかしサズってメッチャかっこいい、この楽器こそトルコの音という感じ!

Turkey Map■南アナトリア地方の音楽
 これは大まかに3つに分かれていて、葦笛の合奏、遊牧民トゥルクメンの歌、ウルファという地域に伝わるホイラートという歌の3つでした。
 葦笛の演奏は、何も知らずに聴いていると、まるでバグパイプみたいでした。音色もそうだし、曲によってはドローンの上に旋律が自由に動くまわるものもあるのでね。しかしうまい…。
 遊牧民トゥルクメンの歌は、これぞユーラシア大陸を突っ切ってきたトルコ民族の音楽という感じで、エキゾチック!!タンブリンで巧みに抑揚のついたリズムを出し、その上でこぶしのきいた歌が入って、そのオブリをヴァイオリンがつける、みたいな。これはゾクゾクきました(^^)。あと、無伴奏の歌もあり、これはボズラックというそうな。これはまるでユダヤイスラムの祈りのような節回しでした。これもすごい…。
 ホイラート。これは、僕にはボズラックとまったく違いが分かりませんでした。でもこれもすごい、無伴奏の独唱でここまで引き込まれるって、どれだけ凄いんだと思ってしまいます。色々な技巧が入ってるんだろうなあ。

 黒海沿岸はアラビア音楽の影響が少なくてより民謡的だけど、港町で演奏する旅芸人の音楽だけは西アジア音楽的。アナトリア地方の音楽はよりアラビア音楽の影響が感じられるけど芸術音楽ではなくて土着化している、みたいに感じました。いやあ、トルコの音楽って本当に深いなあ。そして、日本語の解説も丁寧。すばらしいCDでした!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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