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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Chet Baker / The Trumpet Artistry of Chet Baker』

Chet Baker_Trumpet Artistry of Chet Baker トランぺッターとしてのチェット・ベイカーの初期録音盤です。発表は1955年ですが、録音は1953~54年にLAで行われた3つのセッションを集めたもので、編成はカルテット、セクステット、セプテットの3つ。共通項は、すべてのセットでラス・フリーマンがピアノを演奏している事。ジェリー・マリガン・カルテットから離れた後のチェットは、しばらくピアノのラス・フリーマンと絡んで演奏してたんですよね。ラス・フリーマンはウエストコースト・ジャズのブームが去るとスタジオ・ミュージシャンやったり音楽の先生をやったりして、ジャズシーンから一時離れましたが、間違いなく50年代チェット・ベイカーを大メジャーに押し上げた立役者だったと思います。この人のピアノを聴くに、ジャズクラブのたたき上げじゃなく、クラシックをかなり学んでからジャズに転身した人と思うんですよね。すごくいいプレイしてるのに押しが弱い所もクラシック上がりっぽいし(^^;)。

 僕がチェット・ベイカーに熱狂したのは、死の直前に記録されたドキュメンタリー映画『レッツ・ゲット・ロスト』を見てから。あの退廃的なリリシズムにやられたんです。そしてやっぱり晩年のスティープルチェイス盤のドラムレス・トリオ『The Touch of Your Lips』やポール・ブレイとのデュオ『Diane』に魅了され、50年代のアート・ペッパーとの共演盤『Playboys』あたりのコマーシャリズムに幻滅して、「チェット・ベイカーは晩年のリリシズムに限るな」な~んて思ったのでした。つまり、味の人だと思ったわけです。ところがこのアルバムを聴いてびっくり。このアルバム、チェットさんはトランペットだけで勝負してるんですが、めっちゃうまい!出音も晩年のスカスカした音じゃなくてすごくきれい。『Dig』やブルーノート盤の頃の初期マイルス・デイヴィスと比べても、単純に楽器の扱いとしてはチェット・ベイカーの方がうまいんじゃないかというほどの素晴らしさ。なるほど、これはチャーリー・パーカーが認めたというのも分かるわ。。

 音楽的には、ウエストコースト・ジャズの良さ全開といった感じ。セクステットやセプテットでは室内楽のようなアンサンブルが見事。これ、ブラス・アレンジは誰が書いてるんだろう、メッチャセンスいいんですけど。。カルテットではウエストコースト・ジャズ的なクールさと知的さが見事。
 それだけで終わらず、「Bea's Flat」というラス・フリーマンが書いたテクニカルな曲もあって、これがまたカッコいいです。テクニカルな曲でもオープンで勢いよく爆発してしまわずクールに、でもかなり早いフレーズを飄々と拭いてしまう所がまたカッコいい。。

 ウエストコースト・ジャズの隠れ名盤と思います。パシフィック・ジャズはこれと同じようなジャケットのアルバムを他のミュージシャンのアルバムでも出しているので、ベスト盤か編集盤みたいに思えてしまって見落としがちなんですが、実は良いアルバムでした。トランぺッターとしてのチェット・ベイカーを知るなら、僕的にはこれがイチ押しです!!


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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