
1981年作、クリストファー・リーブ主演の
スーパーマン第2作。これも最高に面白かった!!この映画も人生で何十回も見たほどのフェイバリット。内容は、スーパーマンと同じ惑星クリプトンから来た3人の悪党との対決。子どもの頃に驚いたのは、映画1作目の冒頭シーンで、この第2作の3人の悪党への伏線が張られてるのです。1作目を観た時は、あのシーンは何だったんだろうと子ども心に思ってたんですが、なんと2作目に繋がるとは…。
1作目の方がストーリー的に凝っていてドラマチックだったのに対して、2作目はヒーロー活躍の勧善懲悪。でも、その分だけ娯楽性が高くなっていると感じました。単純に、
「水の上を歩く」とか「ナイアガラの滝に落ちた子どもを空中キャッチして助ける」とか、そういう特撮シーンだけでもメッチャ楽しい!この特撮が素晴らしく、ウルトラマンのようなチープさが微塵もなくて、このイリュージョンに感動していました。特撮の面白さって、絵画や彫刻の面白さと同じで、マチエール(素材の材質感)とイリュージョン。誰だってスーパーマンが本当に飛んでるとも、撃った銃の弾を取っちゃうとも思ってないわけで、それをどういうイリュージョンとして魅せるか、というところが楽しいのです。CGだとイリュージョンがなくてつまらないですが、この映画の特撮にはイリュージョンがあるのです(^^)。

ストーリーも最高に楽しい!しかも、何度も見て驚いたのは、無駄なシーンがひとつもない事でした。この映画の構造はシンプルで、緊張と弛緩。スーパーマンが負けて窮地に追い込まれ、最後に大逆転、これだけなんですが、分かりやすいだけに大逆転した時の爽快感が半端ない (^^)。この映画の場合、スーパーマンに強敵を出すだけでなく、スーパーマン自体を弱くするんですが、この緊張と弛緩は細部でも表現されてます。僕がこの映画で一番好きなシーンって、ダイナーでの喧嘩シーンなんですが、このシーンって、なくてもストーリーには影響ないです。この映画の中で
スーパーマンは一度超能力を失い、町の不良にすら喧嘩で負けてしまいます。それだけのシーンかと思いきや、復活したスーパーマンは同じ不良を片手でコテンパン、爽快です(^^)。これ、スーパーマンの能力を相対化して見せているのと、本筋とは違うショートエピソードを入れるというヒッチコック以来伝統の映画的手法ですが、これがものすごくいいスパイスになってます。
スーパーマンの映画1作目と2作目は極上の娯楽映画。観た後の爽快感がハンパないです。観終わった後に
こんなに気分が良くなる映画って、なかなかないんじゃないかと。想い出補正を含め、「生きてるって本当に楽しいな、人間に生まれて本当に幸せだったな」と思わされる幸福感を感じた、最高の映画でした(´v`)。あ、そうそう、「ディレクターズ・カット」は、落ちまで変わってしまう最悪の一品らしいので、オリジナルを観ましょう!
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