2020年はなんといってもコロナ。辛い思いをした方も、外出できずストレスのたまった方もいらっしゃるかと。しかしそんな時こそ室内で楽しめる音楽!演奏しても作曲しても楽しい、いい演奏や録音の名盤にしびれても最高!というわけで、年末に第3波が来てしまいましたが、正月旅行や初詣はやめ、家で音楽でも聴いてゆっくりしよう、そうしよう。
というわけで、今年聴いた年間ベストです。年々アルバムを聴く枚数が増え、数年前の4倍近い量を聴いているもんで、ベスト10に収まりませんでした(^^;)>。素晴らしい音楽だったのにベストから外すなんてもったいないので、ベスト10にこだわらず「これはとくに良かった!」と思ったものは全部あげて行こうかと。いっぱいあるので、今回は43位から21位までと、音楽以外で良かったものを紹介!!
第43位~31位
43位:『Muddy Waters / Folk Singer』マディ・ウォーターズと言えばバンド・ブルースですが、本当に良いのはアコギ。バディ・ガイのアコギもいい!
42位:『テレマン:室内楽曲集 コープマン(チェンバロ、指揮) アムステルダム・バロック管弦楽団員』ドイツ・バロックは荘厳な大バッハだけにあらず、軽妙なテレマンもいいなあ。
41位:『Harold Melvin & The Blue Notes / To Be True』ジャケットはダサいが内容は感涙もの、フィリー・ソウルの大名盤(私的にです^^)!
40位:『Eagles / One Of These Nights』録音が凄すぎ、楽曲も見事!『Hotel California』以上というすごさのAORです!
39位:『The Jazz Crusaders / Freedom Sound』モダン・ジャズがアドリブ一辺倒でなくこれぐらいアンサンブルに気を遣っていたら…と思わずにはいられない
38位:『ヒンデミット:室内音楽選集 1番、4番、5番 アバド指揮ベルリンフィル』機能和声の先、セリー前の半音階作曲の見事さよ。なぜこれがあんまり聴かれないのか不思議
37位:『Djivan Gasparyan / I Will Not Be Sad in This World』アルメニア音楽のもの悲しさは、かの地の悲劇の歴史をそのまま反映してるんじゃなかろうか
36位:『Junior Wells' Chicago Blues Band with Buddy Guy / Hoodoo Man Blues』やさぐれたチンピラなブルースがカッコ悪いわけがない
35位:『ジョスカン・デ・プレ:スターバト・マーテル ~モテット集 ヘレヴェッヘ、シャペル・ロワイヤル』選んだ日が違えばこれが年間ベスト1だったとしてもまったく不思議でない静謐な美しさ
34位:『ユダヤの宗教音楽』ユダヤの巡礼音楽や詠唱を聴いて心が動かない人なんているだろうか(いや、いない)
33位:『Joni Mitchell / Clouds』戦後の英米フォークでこれだけ繊細に組み上げられたものを他に知らない
32位:『高橋竹山 / 津軽三味線』純邦楽って様式化して迫力がなくなるものが多いですが、叩くように弾くモダン津軽三味線の大御所はすごかった!
31位:『ナイルの調べ エジプトの古典音楽』ウードも良かったですが、個人的にはカーヌーンの演奏と音にやられた
映画、TV etc.なにせ仕事しながら音楽を聴き、仕事が終わったらレビュー…みたいなスタイルなので、映画やTVはあまり観ることが出来てません。そんな中で観た映像作品は、どれも若い頃に夢中になったものばかりでした。これは、順位はつけません。
『マッドマックス』、『マッドマックス2』いずれもジョージ・ミラー監督、メル・ギブソン主演のバイオレンス映画。これに燃えない男なんていないだろ…
『オーメン』エクソシストやローズマリーの赤ちゃんではまだぬるいオーメンとサスペリアこそオカルト映画の2大傑作だ
『スーパーマン』、『スーパーマン2冒険篇』小学生の頃、このふたつで洋画に目覚め、アメリカの摩天楼にあこがれた
『ドリフ大爆笑』、『8時だョ!全員集合』ザ・ドリフターズ小学生の頃に爆笑させてもらったのが全員集合、中高の頃がドリフ大爆笑でした。志村けんの冥福を祈る
第30位~21位
第30位:『Herbie Hancock / Speak Like a Child』叙情的なハンコックという珍しい作品ながらスコアも演奏も切な美しすぎてヤバい
第29位:『シャルパンティエ:真夜中のミサ曲 ウィリアム・クリスティ指揮、レザール・フロリサン古楽オーケストラ』クリスマスの夜の教会で実際に歌われるミサ曲。フランスのバロックもやはり見事…
第28位:『スティーヴン・フォスター歌曲集 Songs By Stephen Foster』「金髪のジェニー」のレイドバック感がたまらない
第27位:『Beverly Kenney / Snuggled On Your Shoulder』アルバム数枚出して世を去った女性ジャズ・ヴォーカリストは、デビュー前のデモテープが一番素晴らしいという事実
第26位:『フォーレ:ピアノ三重奏曲、弦楽四重奏曲 エベーヌ弦楽四重奏団 etc.』仕事で書いたポップな曲も多いフォーレだが、ガチで来るとフランス音楽史を変えるほどの傑作連発
第25位:『豊竹山城少掾 / 人間国宝 義太夫 豊竹山城少掾』義太夫節の人間国宝というと堅苦しそうだが、最高に面白いエンターテイメントだぞこれは
第24位:『カスピ海の旋律 アゼルバイジャンの音楽』トルコ周辺の細竿撥弦楽器のカッコよさは異常、アゼルバイジャンも凄かった
第23位:『ルトスワフスキ:《ピアノ協奏曲》《チェイン3》《ノヴァレッチ》 ツィマーマン(p)、ルトスワフツキ指揮、BBC響』前衛と調音楽の中間あたりという、思いっきり僕の趣味な音楽。しかもツィマーマンのピアノがうますぎ
第22位:『King Sunny Adé / Classics Volume 6: Merciful God & Baba Moke Pe O』アフリカ音楽が西洋ポピュラーの音楽や楽器を導入して作り上げたアフリカン・ポップの好例
第21位:『ウシュクダラ トルコの吟遊詩人』個人的に一番トルコを感じるのはサズの演奏。その凄さを思い知ったCDのひとつ
いやあ、どれも見事な音楽なり創作物ですが、これでまだ21位以下だとは信じられないです。僕は笑ったり泣いたり感動したりしてないと生きていられない人間なんじゃないかと自分のことを思ってるんですが、コロナ禍のなか、こんなにたくさん心躍る体験をさせてもらってきたんですね、なんと有難い事か。。というわけで、20位から1位までは、また明日!!
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