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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『シェラレオネの伝統音楽 Siera Leone: Musiques traditionnelles』

SierraLeone.jpg ギニアの南にある、やはり大西洋に面している西アフリカの国・シェラレオネの音楽です!これもフランスのOCORAの原盤です。OCORAは現地録音という所がいいですね (^^)。

 まず、シェラレオネについて。イギリス植民地だったシェラレオネは、ダイアモンドと仮面(お、すぐ近くのコートジボアールにも通じるのかな?)ぐらいしか知られてない状況ですが、実は文化人類学者ですらよく知らない地域なんだそうです。なるほど、学者が知らないんじゃ、僕がぜんぜん知らないのも無理はないな(^^)。地理は北がサヴァンナ、南が熱帯ジャングルで、南部で農耕が発達しているそうです。この南部農耕地に住んでいるメンデ族とテムネ族で人口の半分を占めるそうです。一方でサヴァンナには最大数のリムバ族のほか、フラ族、マンディンゴ族、カランコ族などなど、イスラム教の遊牧民が住んでいるそうな。このCDは、いくつかの種族の音楽を集めてりました。

 冒頭3曲は、サヴァンナのフラ族の音楽。フラ族はギニアからナイジェリアにかけて住んでいるフラニ族やペウル族と近い関係にあって、音楽家のほとんどがグリオだそうです。このCDに入っていたフラ族の音楽は、何かの楽器を伴奏にした合唱音楽が中心でした。1~2曲目がめっちゃカッコい!!!1曲目、最初、あまりに調子っぱずれなケロナルというリュート属の楽器の音に驚いた!まったく調が分からない、デタラメに聴こえる…でも、その上に歌とコーラスが重なっていくと…おお~これは気持ちいい!シェラレオネは西アフリカですが、南アフリカのレディスミス・ブラック・マンバーソのコーラスに共通するものを感じました(^^)。いや~このあったかさ、メッチャ気持ちいい!!

SierraLeone-map.jpg 4曲目は、最大規模の部族のひとつ・テムネ族の生活を操っている秘密結社(!)のひとつインスルの仮面舞踊の音楽。いや~秘密結社が国のマジョリティの民族集団を先導してるってどういう事だ、しかもグーグルで「インスル」と調べてもヒットしないし。仮面つけての舞踊とか怪しいし。仮面をつけた踊り手はみんなデビルと呼ばれるらしいし。そして、音楽は…おお~これはウッドストックで聴いたサンタナの「ソウル・サクリファイス」みたい、太鼓がドコドコ鳴って、その上で人々が熱狂的に合唱して、扇動的でものすごい熱気!なんとこの舞踊、村人は1週間ぶっ続けで踊るそうです。いや~世界には凄い地域があるな。。

 テムネ族の仮面舞踊の音楽に似ていたのが、8曲目に入っていた北部最大のリムバ族の音楽。これはシエラレオネの音楽の集大成みたいな感じで、打楽器は集団で複雑なポリリズムを作り出していて、声はコール&レスポンスを行っていました。これも舞踊音楽みたいで、やっぱり3日かかる長い儀式の中のひとつみたい。日本の音楽は単純な手拍子が多いのに、アフリカはとにかく集団が複雑に融合します。アフリカの方が、社会の人々の結びつきが強いんでしょうね。日本だと違う家に住んでるけど、アフリカは一緒に住んでいたり、違う家でも、家自体がものすごい近いみたいですし。

 9曲目は、テムネ族を超えてシエラレオネ最大の部族・メンデ族の舞踊音楽。これも秘密結社による音楽らしく、やっぱり「デビル」と呼ばれる仮面をつけた仮面をつけたリーダーが中心みたいです。音楽はカバサを振ってリズムを取って、合唱は同じフレーズをくりかえし、その前でフェイクしまくるメイン・ヴォーカルがコール&レスポンスのような関係を作る感じ。それにしても、カバサがめちゃうまいんですけど。。そして、秘密結社って(^^;)。。

 5~6曲目は、マンディンゴ族の音楽。マンディンゴ族はイスラム教徒の農耕民族で、シエラレオネの他にギニア、ガンビア、コートジボアール、セネガルなどに住んでいるそうです。でも音楽はループする打楽器の上で読誦する物(M5)はアラビア音楽とはまったく違ってアフリカ音楽的、一方でなんとイスラム教徒なのにキリスト教の讃美歌みたいな音楽を英語で歌ってる(M6)!とはいっても、ユニゾンなのであまり讃美歌という感じじゃなかったですが(^^;)。いや~これはしいて言えば仏教徒の日本人が結婚式で賛美歌を歌うようなものかなあ。

 7曲目は遊牧民カランコ族の木琴伴奏による歌唱。歌はメインヴォーカルに何人かがユニゾンで絡み、打楽器演奏は木琴の他に他の打楽器が絡んでいってポリリズムを生み出していました。アフリカはバラフォンとかの木琴系の音楽もよく耳にします。そして、アフリカ音楽で聴くことのできる打楽器集団の生み出すポリリズムはどれを聴いても気持ちいい。。

 シエラレオネについて何も知らない僕ですが、音楽を聴いているだけでも文化がちょっとだけ分かった気になれました。フラ族の怪しいリュート伴奏の前の見事すぎるハーモニーと、テムネ族の秘密結社が先導する狂乱の仮面舞踊音楽が素晴らしかった!!う~ん、西アフリカの音楽がアメリカ大陸の音楽のルーツのひとつになっている事は間違いないな。。

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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