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心に残った音楽♪

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『サーカス / ワンダフル・ミュージック』

CIRCUS WONDERFUL Music 日本の代表的なコーラス・グループのサーカスが1980年に発表した3枚目のオリジナル・アルバムです。このアルバムはニューヨーク録音ですが、やっぱり前作で「クロスオーバーをやるなら今の日本のアレンジャーとプレイヤーじゃ駄目だ」と思ったのかも。まああんあ雑なアレンジじゃ、そう思ったとしても仕方ないかも知れませんね(^^;)。

 アルバムタイトルになっている曲「ワンダフル・ミュージック」を聴くと…おお~アレンジも演奏もミックスもメッチャクチャ洗練されています。今でも通用するレベルじゃないでしょうか。演奏もただの繰り返しにならないよう起承転結がついてドラマチックになってます。アレンジャーはマイク・マイニエリ…フュージョンが肌に合わなかったもんで僕は聴いてこなかったミュージシャンですが、アレンジ能力が日本制作のセカンド・アルバムとは雲泥の差だわ、やっぱりこういうのをやるにはまだアメリカとは差があった時代なのかも。

 クロスオーバーばかりでなく、思いっきりディスコな「.ミッドナイトフリーウェイ」、70年代昭和歌謡風の「去りゆく夏」などなど、なかなか多彩なアルバムで、『ニュー・ホライズン』とは比較にならないほど完成度の高いアルバムでした。完成度で言えば、このアルバムか『Cool Love』のどちらかがサーカスの最高傑作じゃないかと。
 でも売れるかどうかは別物、サーカスはこのアルバムでアルファ・レコードを離れちゃうんですよね。何曲もヒットを出したし、移籍することなかったと思うんだけど、ワーナーの「海外で存分にレコーディングできる」の口説き文句にやられたとか、そんな感じだったのかも知れません。この時代、外資系のレコード会社としてワーナー・パイオニアが登場して、洋楽志向の日本のミュージシャンがこぞってワーナーに移籍したんですよね。。


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『サーカス / ニュー・ホライズン』

Circus New Horison 日本の男女4声コーラス・ユニットのサーカスのセカンドアルバム、1979年発表です。デビュー当時は全曲カバーだったサーカスが、このアルバムからオリジナル曲を持つようになりました。サーカス最大のヒット曲「アメリカン・フィーリング」が入っているのもこのアルバム。ちなみに、「アメリカン・フィーリング」の作曲は小田裕一郎さん、編曲は坂本龍一さん小田裕一郎さんというと、石川優子「クリスタル・モーニング」、松田聖子「青い珊瑚礁」「裸足の季節」、杏里「キャッツ・アイ」、そして映画主題歌では「地球へ…」「汚れた英雄」あたりが有名。そんなわけで、アイドル歌謡のライターというイメージでした。そして教授…じゃなかった坂本龍一さんは、この曲で編曲賞を取って、一躍売れっ子に。サーカスだけでなく、作曲家や編曲家にとっても大きな一曲だったんですね。

 ところが本作、ファースト・アルバムのような感動はありませんでした。理由は何か考えてみたところ、単純にいい曲が少ないのかも。聴きどころをきちんと考えて作られた曲は滝沢洋一曲/佐藤博編「フライ・アウェイ」だけでした。「アメリカン・フィーリング」はいい所もあるけど、アレンジも歌詞もちょいとダサいんですよね。。でもファースト・アルバムは名曲を選んでるんだから、曲でファーストに勝てないのは仕方ないのかも。
 ふたつめの理由は、アレンジや演奏がショボかった…。アレンジに関して言うと、アレンジと言えるところまで届いておらず、スタジオ・セッションで済ませた曲が多く、男女4声という武器も生かし切れていない感じ。ファースト・アルバムでアレンジを担当した前田憲男さんがどれだけ優れていたか痛感。セッションも、ただ演奏しているだけ、みたいな。リズムもいいし演奏にこれといった傷もないんですが、どこで曲を盛り上げるか、どこでヴァリエーションにするか、そういうのを考えずに演奏してる感じ。音楽が演奏のせいで平たくなってしまっているんですね。

 でもアレンジャーは坂本龍一、佐藤博、鈴木茂、前田憲男。プレイヤーは坂本龍一、佐藤博、細野晴臣、大仏さん、ポンタさん、高橋幸宏、斎藤ノブ、ジェイク・コンセプション。今からすれば錚々たるメンツでした。70年代末、サウンドは見事に洋楽に追い付いたけど、アレンジをはじめとした音楽能力は、日本の一流スタジオミュージシャンでもまだまだ実力不足だったという事かも。サーカスという素晴らしい素材を制作陣が活かし切れなかったアルバム、みたいに感じてしまいました(^^;)。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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