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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『草原のウル ~キルギスの歌』

Sougen no Uru Kirugisu no Uta キルギスでは器楽をキュ、歌をウルというそうで、これはキルギスのウルのCDです。

 このCDに入っているウルは、細竿の撥弦楽器コムズを伴奏楽器に使った弾き語り音楽でした。歌唱法は…男性は、南アジアのものとも西アジアのものとも違っていて、カザフスタンの歌い方に似ていました。音節の最後を長く伸ばすところとか、そこでかけるヴィブラートのかけ方が、モンゴルのオルティンドーに似てると言えば似てるのかな?
 一方、女性の歌い方は、インドやパキスタンの歌い方にそっくり。あの艶っぽくてヌルッとした歌い方です(^^)。そのせいか、音楽までインドっぽく感じました。世界地図を広げてみたところ…ああ~たしかにキルギスからパキスタンは遠くないですね。このCDでは3人の歌手が歌っていましたが、女性のサラマトカン・サドゥコヴァという人が、歌も演奏も抜群にうまかったです。ウルの歌い手はウルチまたはアクンと呼ばれるそうで、前者は歌の上手い人、後者は即興能力の高い人を言うそうですが、この定義だとサドゥコヴァさんはどっちにも当てはまりそう(^^)。

Kirugisu_Sightseeing.jpg キルギスのウルの中で有名なもののひとつが、英雄叙事詩「マナス」というものだそうです。このCDの1曲目は、そのうちのひとつだそうですが、実際には何十安行にも及ぶ長大な叙事詩で、キルギス人の始祖であるマナスとその一族の歴史を歌っているのだそうで。ボルヘスがどこかで「昔、物語とは叙事詩の事だった」なんて言ってましたが、なるほどそれは西洋だけでなく中央アジアでもそうなのかも。

 キュが西アジアの音楽の系統に感じたのに対して、ウルは中央から東アジア方面の音楽に感じました。楽器だけ西アジア方面から流れてきて、それがキルギスの歌に取り入れられたような印象。古賀メロディの演歌の伴奏がクラシック・ギターみたいなもんでしょうか。だから、コムズを演奏しているとはいっても、双方が器楽独奏(キュ)とはかなり違って、モノトニックでのバスと旋律の同時演奏ではなく、ストロークかアルペジオで演奏される感じ。キルギスの歴史を伝える叙事詩であるだけでなく、キルギスの演歌やフォークのようにも聴こえました。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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