FC2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『新実徳英:風を聴く』

NiimiTokuhide_KazewoKiku.jpg 団塊世代の現代音楽作曲家・新実徳英さんの室内楽作品集です。僕が一番好きな新実さんのCDはこれです。何が良いって、独奏チェロのための「横豎」という曲が入ってるんですが、これがカッコよすぎる。。
 収録曲は以下の通りでした。

・風音 (クラリネット、ヴァイオリン、チェロ)
・横豎 (チェロ独奏)
・風韻II (3本の尺八)
・青の島 (2台の二十弦箏)
・風を聴く (邦楽器の大アンサンブル)

 前半が西洋楽器の室内楽曲。
 僕が好きなチェロ独奏曲「横豎」は、調もまったく違うふたつのモチーフが交互に押し寄せてきて、クライマックスへと達するというもの。言ってみれば、バリ島のガムランの西洋化みたいな感じでしょうか。曲もいいんですが、安田謙一郎さんというチェリストの演奏が、表現力も他界しガシガシ来てカッコよかった!僕的には、この曲を聴く為のCDだと言っても過言ではありません(^^)。
 「風音」はトリオですが、タイトル通り音が座是のように漂ってふわふわしてる、みたいな感じで、あんまり面白くなかった(^^;)。現代音楽の日本人作曲家が書いたものって、こういう茫洋とした作品が少なからずありますが、こういうのはあまり面白く感じないなあ。。

 後半は邦楽器を使った曲3つ。
 3本の尺八のための「風韻II」と、邦楽器の大アンサンブルのための「風を聴く」の2曲もやっぱり茫洋とした曲で、現代曲版の音響派みたいでちょっと面白くなかった。。ヘテロフォニーというのは、それだけで使っても作品としては面白くならないのかも知れないと思ってしまいました(^^;)。
 2台の二十弦箏のための「青の島」は、東南アジアっぽい旋法を使った音楽でした。これもヘテロフォニーが活用されていましたが、ミニマルじゃないんですが、同じフレーズをずらしながら重ねて波のように押したり引いたり…みたいな。でもこの曲は最後にひと山ありまして、ヘテロフォニーな4曲の中では一番面白かったです。でも、取り立てて言うほどのものでもないかな?

 というわけで、実は僕の大好きな「横豎」は、新実徳英さんの室内楽の中ではちょっと例外的な曲なのかも。この曲とヘテロフォニーな曲の真ん中ぐらいの作品があれば、聴いてみたいと思いました(^^)。


スポンサーサイト



Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『新実徳英:作品集』

NiimiTokuhide_Sakuhinshuu.jpg 新実徳英さんの作品、続いてはこんな録音を。このシリーズ、昔にタワーレコードで発見して即買いしたんですが、オーケストラ作品が入っているというのに、なんと定価で1000円!リスナーとしては嬉しい限りでしたが、こんな事やってたら作曲家やプレイヤーが食えなくなるのも当たり前ではないか、な~んて思ったんですが、旧譜からセレクトした編集盤でした。収録曲は、以下の通りでした。

・交響曲第2番 オーケストラと混声合唱のための
・アルジラ ―夢の時間 二十弦箏とチェロのための

 交響曲2番。静謐に始まって、とんでもないフォルテッシモまでたどり着くクライマックス音楽、これは熱い!チェレスタの使い方は完全に銀河鉄道999…じゃなかった、バルトークでしたけどね(^^;)。いいと思ったのは、クライマックス音楽を志向したところ(新実さんはどの作品もけっこうそう)と、冒頭の提示部。弦の美しすぎる和音と、変拍子を持つメロディのヘテロフォニーが交換されて導入部を作り、この構造が全体に波及していく感じでしたが、この導入部は素晴らしかったです(^^)。一方でイマイチと思ったのは、エクスタシーに登っていく全体構造があまりに直線過ぎて単純な事と、サウンドがやっぱり耳なじみのある普通の和音すぎて、どちらも単純すぎるかな、みたいな。響きに関しては、もしかすると「アジア的」みたいな所にこだわってそうなるのかも知れません。

 アルジラ。アルジラとは、オーストラリア原住民が持っている概念で、命が宿り、また帰っていく場所の事だそうです。冒頭は箏もチェロもハーモニクスだけで演奏するので不安定でフワッフワ、これにやっぱりヘテロフォニーな繰り返しながら変化していく箏のアルペジオが対比されながら、徐々に盛り上がっていく感じでした。新見さんのチェロ曲というと、独奏曲で凄まじいものがあるんですが、それに比べるともうひと声だったかな?チェロソロに関しては、明日また書こうと思います。

 ふだんの生活で耳に入ってくる音楽って、ロックとかポップスとかジャズとか劇伴音楽とか、そういうのが多いじゃないですか。ほとんどの人は音楽に期待しているわけでもないだろうし、それで事足りると思うんですが、ちょっと深く入って行くと、同じもののバリエーション違いばかりで物足りなくなってきて、知らない所に手を出してみたくなったり。ところが、軽音楽だとマニアックっぽい名前がついた新しいジャンルが出ても、いざ聴いてみると同じものを細分化しただけで、日常耳に入ってくる音楽と大して変わらなかったり。ところが、たまにクラシックに戻ってくると、日常で耳にする音楽の外にある音楽が普通にあるのがいいです。このCDも、冒頭の構造部分はそういう感覚で「おおっ!」と思いました。でも、ヘテロフォニー部分は良いんだけどサウンドや直線的な全体構造がかなり単純なので、そこは工夫が必要なのかも知れないと感じました。このCDに入っていた曲は2曲ともシンプルな和音を選択していましたがが、音列技法あたりを用いて独特な和音や旋律をくみ上げてそれをヘテロフォニーさせたら、面白い事になったりするのかな?でもそこまで突っ込むなら人に期待していちゃダメで、自分で作曲すべきですよね。。


03 2021 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
検索フォーム
これまでの訪問者数
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS