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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『Ravi Shankar‎ / Music Of India -Three Classical Ragas on Sitar-』

Ravi Shankar‎_Music Of IndiaThree Classical Ragas on Sitar 1956年リリース、インド古典芸術音楽の伝説的シタール奏者ラヴィ・シャンカルの恐らく初アルバムです。このレコード、元々は「His master's voice」というビクター系(?)のレーベルからリリースされていましたが、のちにWorld Pacific Records というレーベルから『Three Ragas』というタイトルに変わって、曲順を入れ替えて再リリースされたそうな。僕が持っているのは後者のCDです。LPはプレミア化してクソ高い…。

 おおーすげえ、56年なのにこんなに録音がいいのか、ビックリです。というか、56年ってロックだと馬鹿みたいに音が悪いけど、ジャズやクラシックだとすでに音が良いんですよね。電気楽器のスタジオ録音でさえなければ、もう現代に通じる録音だったのかも。マイクなんて、いまだに50年代のヴィンテージ・マイクの音質を超えるチューブ・マイクってないらしいですもんね。アナログ、侮れないです。。

 そしてこのレコード、3つのラーガに沿った演奏が3つ収録されていました。ラーガは西洋音楽でいうスケールみたいなもので、微分音程や音階内の音数も色々とあるインド音楽のすケースの数って西洋音楽の比じゃない多さだそうです(by 書籍『音楽の原理』)、、各ラーガとも最初にゆったりルバートでシタールとタンブーラが演奏、次第にタブラが入ってインテンポになり、最後はアッチェルしてクライマックス、みたいな。多分ですが、インド古典芸術音楽の長大な楽式を崩すことなく、それぞれの楽章(というのかな?)を短めにして演奏したんじゃないかと。たとえば、本当は何時間もかけて演奏する音楽を、抜粋ではなくそれぞれ凝縮して20分ぐらいで演奏した、みたいな。これがエキサイティングで、ジョグ・ラーガなんて28分かけてクライマックスに達した時には「おおおお~~!」と燃えてしまいました(^^)。それにしても、個人的にはラーガよりもタブラのリズム型であるターラの演奏の凄さにやられてしまいました。ハンドパーカッションってここまで多彩な音を出せるのか、タブラすごいっす。。

 まったくの偶然ですが、僕はシャンカルのレコードの聴き順に恵まれた気がします。短いエッセンシャルなものから、徐々にフルサイズに近いヒンドゥスターニ音楽へと聴けたんですよね。もしいきなりフルサイズを聴いていたら、読書をしたことのない子供がいきなり長編小説を読むようなもので、ちょっと理解できなかったかも。インド古典芸術音楽を絶妙の聴きやすい長さにしてくれたばかりでなく、演奏も楽曲も録音もいい良いレコードでした!!


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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