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心に残った音楽♪

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『The Corries / In Concert』

Corries_In Concert 『Scottish Love Songs』と同じ1969年に録音されたライブアルバムです。ライブの雰囲気がいい感じで、古いスコットランドの歌をたくさん歌ってるからか、お客さんが一緒になって大合唱したり、手拍子が客席でいきなりビタッと合ったり、歌をきいてみんなで大笑いしたり。これぞ本当のフォークといった感じでした、いいなあ(^^)。

 このアルバムで注目したいのは、「Flower Of Scotland」が入ってる事。この曲、聴けば「あ、どこかで聴いた事あるな」という人も結構いるかも。僕がコリーズをはじめて知ったのはこの曲を通してでして、昔、スコットランド代表のラグビーの試合を見ていたら、客席でこの曲の大合唱になったんです。へえ、これがスコットランドの国歌なのかな、なーんて思ったんですが、なんと国歌じゃありませんでした。この曲、サッカーの国際試合でも聴いたことがありまして、今ではほとんどスコットランドの非公式国歌みたいになってるみたい。コリーズらが始めたスコットランド民謡リバイバル運動は、そのまま民族感情の象徴になってるんですね。

 というわけで、日本ではあまり知られていない音楽グループですが、牧歌的で素朴で楽しげで美しい音楽で、100年200年前のヨーロッパのフォーク音楽を聴いてる気分になれて、すごく良かったです。今の日本は市民同士が右だ左だ、若造だ老害だとやたらいがみ合っていや~な感じですが、市民同士はこういう美しいフォークソングでも一緒に歌って仲良くした方がいいんだぜ。


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『The Corries / Scottish Love Songs』

Corries_Scottish Love Songs これは素晴らしいスコットランドのフォーク音楽!スコティッシュ・トラッド・フォークを演奏するグループ、コリーズが1970年に発表したアルバムです(録音は69年)。この素朴で美しいフォークロアを聴いて感動。今のデジタルで大量生産なポップスが商材ににしか思えなくなってくる素晴らしい歌でした!

 コリーズは60年代のスコットランドのフォークリバイバルの原動力になったグループのひとつで、2声のヴォーカルとアコースティックギターを基本に、スコットランドの色々な伝統楽器を使ってスコティッシュ・フォークを演奏したグループ。タイトルから想像するに、このアルバムはスコットランドに残っているラブソング集なんでしょうね。

 時代背景にイギリスの各連合諸国のパワーバランスがあったんじゃないかと。これは平等な力関係に無くってイングランドが支配的、スコットランドやウェールズや北アイルランドは政治的な風下に立たされてました(今もかな?)。これに対してアイルランドのみならずスコットランドでも民族復興運動が起き、文化面ではスコットランドの古い民謡が掘り起こされて、「スコットランド万歳」的なムードになったそうな。似たような運動は20世紀初頭から中ごろにかけて世界各地で起きましたが、スコットランドの場合は2次大戦後のごう慢なイングランドの政治的態度に対して爆発した、みたいな。

 さて、コリーズです。遺伝子に言葉や音楽の記憶が記録されることはないと思います。だから、今でいうケルト的なものもスコットランド的なものも、今を生きている人たちが生まれた後に作った概念なのだと思います。でもそれだって重要で、スコットランド固有の文化として、こういう美しさ、素朴さ、清廉さを求めたところに価値があると思いました。スコットランドを表象するものに、戦いの勇ましさを求めたって賢さを求めたっていいわけじゃないですか。だから、対比させたものはイングランドやその他の国との差だけでなく、そういう「国」的なものに対するもっと素朴なもの、力ではなく美しいものだったんじゃないかと。

 イギリス周辺のフォルクローレとして、僕が最初にイメージする音楽って、コリーズみたいな音楽だったりします。ビートルズ以降のイギリス音楽ではなかなか聴けないものがいっぱい詰まってるし、また後の人が「古い自分たちの文化を!」といって、やっぱりこういう音楽を想起するのは、やっぱりコリーズがいい仕事したからじゃないかと。素朴、清々しさ、美しさ、そしてそんな文化の中にあるラブ・ソングはグッとくるものがありました。いや~70年にこの音楽が生きていたというのも素晴らしい(^^)。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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