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『Biréli Lagrène / Live at Carnegie Hall』

Bireli Lagrene Live at Carnegie Hal これは大推薦、ジャンゴスタイルでのガットギター(だけじゃないけど)でのビレリ・ラグレーンの超絶プレイを堪能できるライブアルバムです!1984年、カーネギーホールでの録音です。
 ビレリ・ラグレーン14歳の時の演奏『Routes to Django』は、演奏はいいけど音楽が保守すぎて、ジプシースイングは楽しめたけど、こういうのは実際に古い時代に演奏するからいいのであって現代いやるもんじゃない…みたいに思えてしまって、パラダイムの違う古いものを物珍しく眺めてる気分でした。あくまでガットギターを釈迦力に弾くスタイルは変えず、もう少しモダン化したものはないかな…な~んて思って思っている時に出会ったのがこのアルバムでした。

 この時、ラグレーンさんは18歳。うまかったけど型に嵌めたように四角四面だった演奏はいい意味で崩れ、むっちゃくちゃカッコよかった!こういうラフな演奏ってクラシック・ギターではなかなかなないので、在野の音楽の強みなんじゃないかと。本当に熱くていい演奏で、3曲目の「Toulouse Blues」なんて12小節ブルースを回してるだけなのに、オラオラ系で弾きまくり、やさぐれていて良かったです(^^)。
 ちょっとだけどモダン化もしていて、ジプシースイング7対モダンジャズ3ぐらいのブレンド具合の音楽になってました。このアルバム、ジャンゴ・ラインハルトの曲が3曲、ビレリさんのオリジナル4曲、クルト・ワイルとチャーリー・パーカーの曲がそれぞれ1曲ずつでしたが、ビレリさんのオリジナルにモダンさがちょっとあらわれていて、例えば「Paris」のイントロはマイナーの9thコードの平行進行のイントロで、「おっ?!」と感じたり…ソロが始まったらいつも通りのスリーコードな音楽に戻っちゃうんですけどね(^^;)。これが理由だと思うんですが、あるスタイルをなぞってるんじゃなくて、自分の言葉で話してるみたいに感じられて、そこが良かったです。

 ラグレーンさんのギター演奏の背景が色々と見えるのも面白かったです。オリジナル「Mirage」はバロックのクラシック・ギターみたい。ラインハルトの名曲「ジャンゴロジー」ではフラメンコ的なスケールや奏法が出てきました。在野の音楽でのガットギターの演奏って、クラシックから色んなものを取り込んだり、ブラジルもフラメンコもジャンルを越えて相互に影響しているように聴こえたりして、ギター音楽というジャンルになっているように感じます。バーデン・パウエルやジスモンティやパコ・デ・ルシアもそうですが、ガットギターで在野の音楽を演奏している一流プレイヤーって、あるスタイルだけ勉強するんじゃなくて、モノトニックベースはブルースを、スコアリーディングや基礎練習はクラシック、アポヤンドはフラメンコ、モダン和声はブラジル、アドリブはジャズ…みたいに、あるレベル以上に行ったギタリストってギター音楽をボーダーレスに勉強してるのかも…まあこれは他の楽器も同じか(^^;)。

 僕が今まで聴いてきたラグレーンさんのアルバムでは、これがいちばん好きです。でも、やっぱりセカンドギターのコード伴奏の上でソロをバリバリ弾くスタイルなので、ギターはひとりでバスも和音もメロディも奏でてオーケストレーションして欲しいと思ってしまう僕には「すごいけど、まだ出来ることがある」と思いもしました。ジャズのウェス・モンゴメリーあたりもそうなんですよね。。サイドギターやピアノの伴奏をつけての演奏って、どんなに凄くてもテニスや卓球でダブルスで勝っているような印象で、本当に凄いならシングルスで勝ってくれ、みたいな。でも和音まで抑えに行かずにシングルラインのソロ演奏に特化した一点豪華主義で練習してきたからこそ、あのぶっとんだアドリブが出来るという面もあるのかも。ギター音楽好きの方で、ラグレーンをまだ体験していない方は、軟弱にジャズをやっているアルバムじゃなくて、このアルバムから聴く事をオススメしたいです。あんまり良いもんだから、4回もリピート再生してしまいました(^^)。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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