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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『トーゴの音楽 Togo: Musique Kabiye』

Togo_Musique Kabiye 西アフリカ、ギニア湾沿岸部の国の音楽、次はトーゴです!これはフランスOCORA原盤で、トーゴの中でもカビエ族という部族の音楽を収録した1枚。1960~72年の現地録音です。民族音楽はやっぱり現地録音がいいなあ。

 おお~これはプリミティブだ、アラビア音楽の影響も感じないし、グリオの影響も感じません。コール&レスポンス的な音楽や打楽器の使用はありましたが、進化して洗練されてる感じはなくって、自然にこういう音楽が生まれてきた、みたいな。演奏はグリオのような音楽の専門家ではなく、村の人が祭りや儀式の時に演奏している音楽みたい。たとえば、コール&レスポンスっぽかった女性の集団合唱は、キビを製粉している時にみんなで歌ってるワークソングだったりとか、そんな感じでした。

 最初に目立ったのは打楽器の独奏音楽が多かった事です。楽器と言っていいのかどうか、叩くと音の高さが違う玄武岩を何枚か並べて、それを叩いてリズムパターンを作り出して、それを繰り返しながらちょっと変化をつける、みたいな。これが、叩かれるものが木琴になったり、皮を張ったドンがという太鼓になったりするんですが、奏法は同じでした。う~んプリミティブ(^^)。

Togo_Map.gif 次に、集団全体でやっているような儀礼音楽のたぐい。「死者を弔う音楽」は、集団で色んなものを叩いて、それがポリリズムを作り出す感じ。笛が入るものもあったり、掛け声や言葉のようなものが入るものもありましたが、これも起承転結があるわけでなく、グルグルと同じパターンを回る感じ。太鼓がドコドコ鳴るので、イメージでいえば探検隊が捕まって食われる前の音楽みたい(^^)。
 「雨の舞踊」は、生贄をささげて先祖を讃える踊りのための音楽だそうで、笛を何本も吹いて、それが折り重なってやっぱりポリリズムになっていく音楽。笛と言っても朗々とメロディを吹くのではなく、2~3拍で1パターンみたいなものを繰り返していました。

 つまり、歌にしても打楽器にしても笛にしても、3~4拍で1パターンみたいなものを繰り返すのが基本で、これに違うパターンを演奏する人が加わる事でどんどんポリリズムになっていく、というのがこの部族の音楽の様式なのかな、と感じました。これがトーゴの音楽全体に言える事なのか、それともカビエ族独特のものかは分かりませんが、でも特徴としてはアフリカの集団で演奏する打楽器音楽に共通するものがありました。それにしてもプリミティブ、人に聴かせる観賞用の音楽ではなく、自分で楽しんだり皆で参加したりと、自分が演奏に関わる音楽、これこそライブだ、良かったです!
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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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