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心に残った音楽♪

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『山下洋輔トリオ / モントルー・アフターグロウ』

YamashitaYosuke_MontreuxAfterglow.jpg 森山威男さんから小山彰太さんにドラマーが代わった山下洋輔トリオ、1976年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライブ録音です。すごいなあ、モントルージャズ祭、出てみたかったなあ。そしてこのアルバムのジャケットに映っている小山さん、若い(^^)。それにしても山下洋輔トリオはドラマーに恵まれましたね、日本のジャズ・ドラマーでも超トップクラスの森山さんに小山さんが在籍したんだから。もしこのふたりじゃなかったら、対等なトリオではなく、山下さんのバックバンドになっていたんじゃないかと。

 とか言いながら、このアルバムは、残念ながら僕にはちょっと合いませんでした。例によって「音や音楽が何を望んでいるかは無視して、とにかく指を速く動かせ!フォルテで演奏しろ!」みたいな、ザ・山下洋輔トリオな音の雨あられ。ピアノもクラスターが目立つようになってきたし、芝居がかっているというか、大道芸っぽいんですよね。。

 僕は70年代の日本のフリージャズがすごく好きです。もちろん他の音楽と同じように当たり外れはあるけど、富樫雅彦さん、高柳昌行さん、佐藤允彦さん、高木元輝さんに吉沢元治さん。みんな本当にすばらしいミュージシャンだと思います。でも、でも山下洋輔さんはちょっとこれらの人とは違うというか、音楽の大事なところをつかまえないで、フリージャズというスタイルだけを真似したように思えてしまうときがあって、もうひとつのめり込むことが出来ませんでした。山下洋輔トリオは、ジャズをやらせたら上の人たちよりはだんぜんうまいぐらいのテクニシャン揃いでしたが、これだけ音を使っている割には音楽が鳴ってこない…そんな印象でした。


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『山下洋輔トリオ / キアズマ』

YamashutaYosuke_Kiazuma.jpg 1976年に山下洋輔トリオが出演したドイツのジャズ音楽祭でのライブ録音です。メンバーは『Frozen Days』と同じで、坂田明、山下洋輔、森山威男でした。

 最初の2曲がすごく良かったです!フリージャズというより、バップのコード・プログレッションをシンプルにした音楽のようで、ハートが実にジャズでした。コンポジション抜きのインプロヴィゼーションだけで勝負に行った時のセシル・テイラーみたい。無理をして頑張っている感じはなく、自然に音が出てきているような。演奏ってこうじゃないとね。
 でもそういう音楽的に自然に歌う演奏ばかりじゃなくて、押しの一手で指を動かしまくってフォルテから一歩も引かない、みたいな山下洋輔トリオのトレードマークのような演奏もありました。何となく分かってきたぞ、こういう過剰な音楽を大道芸的な売りにしようとやってたんじゃなかいかなあ。ある意味でその狙いは成功していて、ドイツの観衆はスタンディングオベーションでした(^^;)。。

 ピアノを弾いていたからか、僕は若い頃から山下洋輔さんが気になる時期が周期的にありました。天下の山下さんだったらどう演奏するのかな、みたいな。で、いざ聴くとカッコいいけどどこか違和感を覚える、みたいな。その違和感というのは、みんなうまいんだけど無理してハードなフリージャズにしているというか、心も音も望んでないのにスタイルとしてフリージャズっぽいものに近づけているように感じるんですよね。『DANCING古事記』でも『フローズン・デイズ』でも、僕が好きな山下トリオは無理やりラウドなフリーやってるところじゃなくて、もっと音楽的に音楽を作りに行ってるところですし。
 それに、なんというか…スケールでも和声でもいいんですけど、そういう所が月並みなものをいくら高速で演奏したって、そんなに刺激的にはならないんですよね。ものすごい高速でドレミファと弾くより、ゆっくりでいいからドラ♭ミ♭ソと弾いた方がだんぜん刺激的だと思いません?そういうサウンド面やコンポジション面での工夫をせずに、とにかくスピード&パワーというのは、フリージャズというイデオロギーに固執するがあまりに正解が見えなくなっている、みたいに感じました。でもこの頃はプレイヤーも全員若かったし、まだ結論に達する前のジャズマンが即興演奏というものに挑戦してみた青春の1ページ、という事なのかも。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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