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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『John Coltrane / "Live" at the Village Vanguard 11-03 & 05-1961』

John Coltrane Live at the Village Vanguard 11-03and05-1961 コルトレーンとドルフィーの顔合わせになったヴィレッジ・バンガード・セッション、第3集は11/3と11/5の2枚組です。このCDを聴くのは大学生のとき以来で、内容をまったく覚えてなかったんですが、もの凄かったです!いや、ヤバいだろこれ。。ちなみに、11/3の4曲のうち、「Spiritual」が1枚物『"Live" at the Village Vanguard』に、「Impressions」と「India」が『Impressions』に収録されています。

 なにが凄いって、2曲で約36分の11/5のパフォーマンスが凄すぎました。この日の編成は最大オクテットになって、ウードにアブドゥル・マリク、オーボエまたはコントラバスーンにギャヴィン・ブッシェルが参加。ベースも1曲目ではギャリソンとレジー・ワークマンの2台ベースになったりします。こういう大き目のコンボだとアンサンブルをまとめる事に腐心してしまいそうなもんですが、まずはドラムが最初から大爆発。あまりにラフで「これ、ビート合ってるのか?」というほど。そして、コルトレーンのソロ。これ、同じフレーズをヴァリエーション化させて延々と繰り返したりするんですが、これがリズムがよれよれ、でもものすごい集中力だったり、そう思ったらピアノソロ後には大爆発の超高速になったり…何かが憑いたような演奏、これは完全に決めてますわ(^^;)。。「India」のテーマ前のギャヴィン・ブッシェルのオーボエのアドリブも見事。この11/5の冒頭から暴発しまくったパフォーマンスが凄すぎて、何度も何度も繰り返して聴いてしまいました。いやあ、これは言葉が出ないよ。。

 一方、11/3のパフォーマンスは11/2のDisc2や11/5に比べたらかなりオーソドックスで、演奏もおとなしめでした。といっても、「india」でのコルトレーンやドルフィーのアドリブは素晴らしいし、「Impressions」のエルヴィン・ジョーンズもリズムをキープしているだけで凄いんですけどね。
 少し面白く感じたのは、僕が「月並みだし大人しいし、これは特にどうという事もないな」と思った11/2のDisc1や11/3のパフォーマンスがわざわざ選ばれてレコードになってた事です。つまり、ライブでは色んな挑戦や熱い演奏もあったんだけど、ジャズのレーベルが選んだテイクは型通りのものが多かったわけです。ワンホーン・カルテットのテイクを選んだのかも知れないけど、左派のインパルスですらこうなんだから、他のレーベルなんて推して知るべし。50~60年代のジャズって、ライヴではレコードよりもっと色んな挑戦があった音楽だったんだろうと思います。

 コルトレーン&ドルフィー伝説のヴィレッジヴァンガード・セッションは、僕的には11/2のセカンド・セットと11/5が至高。どちらもCDでコンプリート盤が出るまでは未発表だった音源です。というわけで、「『Impressions』も1枚物『"Live" at the Village Vanguard』も持ってるからな」という方でも、11/2のディスク2と11/5は聴く価値ありじゃないかと。11/1は個人技は良かったけどもういいかな(^^;)。それにしても11/5は興奮しました、これはすごい。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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