
今日(2022年5.月11日)、お笑い芸人の上島竜兵さんが逝去なさったそうです。家族からの通報で自宅から緊急搬送されたそうで、Yahooニュースには「
関係者によりますと自殺とみられています」、朝日新聞ニュースには「
捜査関係者によると、自殺とみられる」と書かれていたので、自殺の線が濃厚なんじゃないかと。なんてことだ…。
ダチョウ倶楽部にいちばん爆笑させてもらったのは、ビートたけしが若手芸人のために作ったスペシャル番組『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』。興奮すると爆発する装置をつけられ、心電図で興奮度合いを測られるコーナーでした。他のお笑いタレントがセクシーな女性の登場で心拍数があがっていた中、上島さんはピクリともせず。ところがマッチョな男が出てきた途端に心電図が…あれは爆笑しました。
他にも、ダチョウ倶楽部3人でK1の佐竹さんに挑んでリング下に落とされ、敷かれた粘着シートに絡まって動けなくなったのも爆笑でした。その落ち方や、落ちたあとのリアクションの面白さと言ったら(^^)。リアクション芸人なんていう言葉が出来たのも、この頃のダチョウ倶楽部さんや出川さんからだったと記憶しています。
数日前にも、ファイト一発の俳優・渡辺裕之さんが縊死していました。縊死ってほぼ首吊りだそうですので、これも自殺の可能性が高いのでしょう。神田正輝と松田聖子の娘さんも自殺と思われる転落死をしてました。僕は関係の近い人を自殺で亡くした事があるもので、こういうニュースを聞くたびに、やりきれない思いを感じてしまいます。
自殺って、色々な事を気に病んでの事なのでしょう。去年の
厚労省の統計によると、自殺の理由は、健康問題(約4割)、家庭問題(14%)、経済問題(14%)、仕事関係(7%)、男女問題(3%)なんだそうです。男女問題と家庭問題は人間関係、仕事関係は人間関係と経済問題が半々とすると、大きく見て健康、人間関係、経済問題が自殺の理由になります。このうち、健康問題のうち直らない病気や痛みから逃れるための自殺だけは、状況によっては仕方ないという気がしますが(だって、死ぬ方がましと思うぐらいの肉体的苦痛の場合は、それを許してあげないのは苦しめと言っているような気がしてしまうので)、そうでないものは早まらないでくれと思ってしまいます。
経済問題なら、日本にいればセーフティーネットもあるから何とかなる、最悪無一文になったって緊急避難は出来るから自治体に助けを求めてくれ、仮にアパート暮らしになったって、誰だって最後はどうせひとり、死ぬ事を考えたらそんな事は苦しみのうちにも入らないと悟ることが大事だと思います。仏教の本でも『方丈記』でもいいから読んでみよう、そうすれば持っていると失った時の苦しみが大きいんだから、持たなくなったこと自体をいい機会と思おう。
人間関係も嫌な人とのかかわりなら断ち切ってしまえばそれまで、自分が死ぬ事はないです。愛別なら喪失感が残るでしょうが、たとえば親兄弟との別れならそれは順番であって、放っておいたっていずれ自分にもその時は来るんだからそう思おう。恋人や親友との別れだったら、もしそれで後悔する事があるとすれば、それは次に恋人が出来た時。その時には「あの時に死ななくて良かった」と思う筈だから、早まらないでくれと思ってしまいます。
僕の身近で死んだ人は、死んだときにお酒を飲んでいた人と、やや鬱的傾向にあった人(鬱病じゃないです、あれはそんなレベルのもんじゃないらしい)でした。つまり、
自殺した時に冷静な判断が出来ない状態でした。その人たちだって、お酒を飲んでいない時だったら、あるいは落ち込んでない時だったら、自殺しようだなんて思わなかったかもしれません。そう考えると、「なんで自殺なんて」と思っている人だって、気が滅入る事があって、その時にお酒でも飲んだら、どうなるか分からないですよね。そういうのを予防するには、
まずは酒に頼らない事。そして、元気な時から「もし自殺しようと思った時には、冷静に判断できる状態の時まで実行しないようにしよう」と心がけておけば、少しは不必要な自殺を減らす事が出来るんじゃないかと思います。
上島さんには、高校生の頃からよく笑わせてもらいました。天国では苦しむ事なく、志村さんや仲間たちと楽しく暮らして欲しいです。そして…お願いだから、不必要な自殺が少しでも減りますように。