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心に残った音楽♪

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『John Mayall / The Blues Alone』

John Mayall_Blues Alone ブルース・ブレイカーズ『Crusade』と同じ1967年に発表されたジョン・メイオールのソロ・アルバムです。何曲かのドラム以外はすべてジョン・メイオール自身が演奏。僕はジョン・メイオールのアルバムの中でこれが一番好きです。他にも素晴らしいアルバムはいくつもあったけど、それでもダントツで好き(^^)。

 ヴォーカル、ハーモニカ、ギター、ベース、ピアノ、オルガン、チェレスタ、ドラム…ジョン・メイオールの演奏は、ハーモニカとピアノ以外はうまいわけじゃないんですが、どの楽器も音に表情があるというか、演奏にしっかりとした意図を感じるというか、どの曲も聴き入ってしまう素晴らしい演奏でした。ホンキートンクに調律の狂ったピアノですら、わざとそうしてるんじゃないかと感じるほど。また、どの曲も音を埋め尽くしてしまわずスペースを広く取ってあって、スローな曲が多いので、そうした音の表情がなおさら良くきこえるんです。
 アイデアも秀逸。たとえば「Catch that train」という曲では、徐々に速くなる汽車の音に合わせてハーモニカをアッチェルして吹いています。ブルース・ハーモニカの曲の中には汽車のこうした加速や汽笛の音を模して吹くものが少なくないですが、これを実際の汽車の音に合わせるとここまでカッコよくなるとは!

 バンドでこれぐらい表現を合わせようと思ったら、表現力あるプレーヤーを揃えないいけないし、さらにその表現を合わせないといけないので、リハを重ねないと難しいと思うんですよね。マイルス・デイヴィスぐらいうまい人たちですら「これは各自勝手に演奏してるだけで、ただのセッションだわ」と思うものがあります。でもひとりで演奏してるから、全員同じ方向を向いた演奏になっていて、本当に見事。昔から大好きなアルバムでしたが、いま聴いても、僕がいちばん感じ入ってしまうジョン・メイオールの音楽はこれだなあ改めて思いました。子どもにはわからないいぶし銀のカッコよさだな(^^)。


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『John Mayall's Blues Breakers / Crusade』

John Mayalls Blues Breakers Crusade 1967年発表、エリック・クラプトンが抜けてミック・テイラー(のちにローリング・ストーンズに参加)が参加した、ジョン・メイオール・ブルース・ブレイカーズのサード・アルバムです。アルバムにはアルバート・キング、フレディ・キング、サニー・ボーイ・ウイリアムソン、オーティス・ラッシュの曲が入っていたので、アフリカン・アメリカンによるオリジナルのバンド・ブルースをやりたかったのかも知れません。

 このアルバム、ジャケットがクソカッコいいので、買った時はワクワクして持って帰ったんですが(昔はなかなか見つけられないレコードでもありましたしね^^)、ホーン・セクションが入っていたのが僕にとってはきつかったです。R&Bやソウルに入ってるホーン・セクションって、抑揚も何もあったもんじゃない平らな演奏をする事が多いじゃないですか。あれをやられると、音楽が良くなるどころかむしろ音の表情を平らに均してしまって、表現にブレーキがかかる一方だと思っちゃうんですよね。
 とはいえ、ホーン・セクションが入っていなくても、あんまり面白みを感じなかったかも。シカゴ・ブルースでもシティ・ブルースでも、バンド・ブルースって際立ったハーピストがいるとか、そういうのがないと基本的に面白くないじゃないですか。このアルバムはフロントのいないバンド・ブルースといった感じで、フロントがいないと演奏は弱く、演奏が弱いとスリーコードで転調もないブルースって曲自体は面白いものではないので、聴きどころがなくなっちゃう、みたいな。

 この時点では、「ジョン・メイオールって、演奏の質も音楽そのものもファーストが最強で、次にクラプトンと演ったセカンド、次にサードと、だんだんレベルが落ちているなあ」と思いました。ところがこの後に発表したアルバムがいぶし銀でメッチャかっこいい。ミュージシャンって、アルバム1枚とかライブ1回で判断したら危険ですよね。僕的ジョン・メイオール推薦アルバムは、次回以降にまた紹介させていただきます(^^)。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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