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心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『武満徹 映画音楽⑥ 市川崑・中村豊・恩地日出男監督作品篇』

TakemitsuToru_EigaOngaku6.jpg 武満徹さんの映画音楽集、昔はこれがラストで、他には6枚全部買うと貰えるボーナスディスクというのがあっただけなんですが、今は7集とか8集とかも出てるみたいです。う~ん、もし『心中天網島』のサントラがあるならそれも聴きたいなあ。

 第6集、一瞬で心を奪われたのが、市川崑監督の美術ドキュメンタリー映画「」のサントラ。純邦楽と西洋音楽、前衛音楽と伝統音楽が見事に融合していて、美しさとヤバさ、光と闇が同居したような音なのです。いやあ、これはスバラシイ。。このドキュメンタリー映画、僕は観てないんですが、オリベッティが制作した美術映画シリーズ「せレ・アルテ」の中の1本らしく、京都の美しさを四季を通して描いてるらしいんです。これはいつか見てみたいなあ。。

 「太平洋ひとりぼっち」も市川崑監督の映画で、制作は石原プロで石原裕次郎主演。これはドキュメンタリーではないもののノンフィクションで、実際にヨットで太平洋横断をした堀江健一さんの大冒険の映画化です。これは青春映画的な音楽で、爽やかでビックリ、昔聴いた時は古くさいと思ったけど、いま聴くと逆にそれが新鮮でした。

 中村登監督「古都」。別の場所で育った双子の姉妹とある男の出会いを、京都の四季の移り変わりと重ねて描いた作品です。この筋だけで、すでに傑作の匂いしかしませんが、実際に素晴らしい映画でした。1963年の大映映画ですが、昔の日本映画の高尚さや質の高さって本当にすごいです。今の映画興行収入ランキングを見ると、白痴化、文化の幼児化が分かりますよね、。文学だって、昔はサルトルやヘミングウェイがベストセラーで文化の牽引車だったのに、今ときたら…。そして、プリペアド・ピアノとストリングスを使った劇音楽、これがまた素晴らしかった。60年代日本映画の異常なハイクオリティ率は、音楽に寄る所も絶対に大きかったと思います。

 紀ノ川、これも音楽が強烈に素晴らしい!箏なんかの邦楽器とオーケストラ、そして「ドドン」と鳴っているプリペアドな音は何なんだろう…プリペアド箏なのか、ピアノなのか。西洋の伝統音楽と前衛音楽の融合、また西洋音楽の純邦楽の融合が見事、感動してしまいました。この映画の音楽は18分ぐらい入ってるんですが、これが第6集の白眉ですね(^^)。

 「二十一歳の父」、これもタイトルだけで名画の匂いしかしませんが、僕は観てないです。音楽は、シューマンのピアノ曲の主題をギターで変奏していくというもの。

 以降は、けっこうテレビ劇版的な無難な音楽が多かったかな?クラシックギターを使ったギター曲が意外と多くて、もしかしてこの頃の武満さんはギター音楽に取り組んでたのかな?でも、最初のギター作品「フォリオス」でも1974年ですよね、どうなんだろう。

 僕的には「京」と「紀ノ川」の素晴らしすぎる音楽が入ってるだけでも感涙ものでした。サントラなんて馬鹿に出来ない、これは演奏会用の音楽と並べて聴いても、武満さんの傑作のひとつに入るんじゃないでしょうか。久々に聴きましたが、いや~素晴らしかったです!!


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『武満徹 映画音楽⑤ 黒澤明・成島東一郎・豊田四郎・成瀬巳喜男・今村昌平監督作品篇』

TakemitsuToru_EigaOngaku5.jpg 武満徹さんの劇伴音楽オムニバス第5集、とうとう色んな監督さんの寄せ集めになってきました(^^;)。「乱」で僕の中ではケチがついてしまった黒澤&武満コンビのもうひとつの作品「どですかでん」が入ってるもので、買うかどうか迷った1枚でしたが、大好きな映画である成瀬巳喜男監督の「乱れ雲」が入ってるので、結局手にしたのでした。

 黒澤明「どですかでん」。僕はこの映画を観てないんですが、音楽はクラシックギターの鈴木大介の演奏で聴いた事がありました。知恵おくれのろくちゃんという人から見た、夢を持った人々の物語というわけで、人情劇っぽい古い日本のテレビドラマの音楽みたいでした。このCDの解説に武満さんのインタビューが出てるんですが、やっぱり黒澤監督は作曲家に具体的な曲を指示するみたいですね。この映画の場合、「アルルの女」を指定されたみたいです(^^;)。う~んそういう仕事の仕方をするなら、作家主義の作曲家でなくて職業作曲家を使わないとまずいですよね…なるほど、黒澤さんと武満さんの共同作業が少ない理由が分かった気がしました。
 比較的保守じゃないのは「怪談」の音楽でした。尺八使ってドロドロドロ~って感じで、昔の神社でやってた見せ物小屋のお化け屋敷みたい。面白い。かなり雰囲気あるので、子どもが聴いたらチビるかも。。でも、あくまで雰囲気ものかな…って、映画音楽って本来そういうものですもんね。
 そして僕の本命「乱れ雲」。自動車事故で夫を失った未亡人と、その加害者の青年の愛の物語で、劇中にジャズが出てくるんですが、これが聴きたくてこのCDを買ったようなものですが…おお、入ってた!良かった。。でもひとつ発見が。僕はこの映画の音楽が好きなんじゃなくて、映画自体が好きだったんだなと(^^;)。

 第5集に入っていた音楽は、武満ワールドではなくて、ドミナントの見えるオーソドックスな音楽が多く、第4集とは対照的な内容でした。「青幻記」に沖縄音階を使った曲があったりはするんですが、それも結局はドミナントに吸収されますし。じゃあつまらないかというとそうではなく、僕にとっては自分が幼稚園に入るより前に、親が夜に観ていたテレビから流れていた音楽を聴くような感じで、なんだかものすごく懐かしく感じたのでした。きっと、スコアだけでなく、録音の質感とか、演奏の癖とか、色んなものに60~70時代の美感や質感というのが出てるんでしょうね。。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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