2022年は、去年に続いての
コロナ禍に加え、
ウクライナ戦争と
首相暗殺が起き、この3つの印象がとくに強かったです。新型コロナには僕自身が感染してしまって4日ほど寝たきりのヘルプミー状態でした。ブログはアップしましたけどね(^^;)。
戦争は、犠牲者が出ても平然と続ける人たちに腹が立つにはもちろんですが、日本の景気にまで影響しての物価高…貧乏な僕はつらいっす。
世界の皆さん、戦争反対の声をあげましょう!首相暗殺は、申し訳ないですけどああいう事件が起きたとしても不思議ではないほど、この国の政治腐敗は進んでいるという実感がありました。あの人がこの10年でやった事とその犠牲者の数を思い返せば、ね…。というわけで、
ここ数年は、僕が生まれてから一番ひどい時代じゃないかという感触があります。つらいっす。
この手の悲劇にはうんざり。今年読んだ
『方丈記』みたいに、何度戦争の悲劇を繰り返しても、欲や我執に取りつかれて同じ過ちを繰り返し続ける頭のわるい人たちからは離れて生きていこうという気持ちになりました。そういう人たちではまず理解できないだろう音楽はいいですね。僕が今年あげるベスト10の音楽が、人間に対してどういう機能をしているのかなんて、ああいう人たちには想像すら出来ないでしょう。すまんな。
音楽と言えば、実は数年前から音楽の原稿をご依頼いただくようになりまして、今年はその量がえらく増えてしまいました。音楽が大好きな私なので最高にありがたい事なのですが、その依頼内容がジャズとロックに偏っていまして(いちおう僕はクラシックを修めたんですけど^^;)、その下調べに追われ、大好きなクラシックや民族音楽を聴く暇がなくなってしまいました。今年から民音の記事が激減した理由はこれです。
というわけで、今年聴いたレコードの中で良かったもを全て振り返ります!いっぱいあるので、前後編に分けさせていただきます。それではさっそくスタート!
スポーツ とか言って、まずはスポーツから(^^;)。、カーリング女子日本代表のスーパーショット、村神様の5打席連続ホームランを含む日本記録更新、そしてワールドカップ・サッカーの日本代表の奇跡のような勝利!これ、ぜんぶ今年なんですよね。暗いニュースだらけの2022年でしたが、その中で喜びを与えてくれたのはスポーツでした。
2022冬季五輪 女子カーリングすばらしかった!格上を倒して勝ち上がっていくロコ・ソラーレに連日夢中でしたぜ
千葉ロッテマリーンズ佐々木朗希、13者連続奪三振を含む19奪三振、しかも完全試合!ものすごかったけど大好きな江夏豊の記録が抜かれたのはちと寂し
ヤクルト村上宗隆、5打席連続ホームラン!この時には60本越えすると思うぐらいに凄かった。逃げずに勝負を挑んだ敵もまた見事
2022W杯 日本、ドイツに勝ったあああああ!!油断して次の試合で格下相手に星を落とすところまで含めて最高!スペインを倒した試合も、クロアチアとのPK戦も凄かったけど、このW杯が数千の命を奪って強行された事を知り、こういう大会を楽しむ事に罪悪感を覚えて記事に出来ず
DVD『キラー猪木』2022年の私的ニュース1位は猪木の逝去。子供のころの僕のヒーロー、たくさんのロマンを有難う
第34位~21位というわけで仕切り直し、僕が2022年に聴いたアルバムのベスト34です。いきます!
第34位:『石川さゆり / 二十世紀の名曲たち 第8集』若草恵のアレンジとチェコ・フィルの演奏にゾクゾク
第33位:『Savoy Brown / Live in Central Park』よもやいまだ現役とはやるなロックじじい
第32位:『Calypso - The Best Of Trinidad 1912-1952』歳を取ればとるほど中南米の音楽の明るさが生まれた喜びのように感じられる
第31位:『Judas Priest / British Steel』私的ヘビメタ最高峰の1枚、でもジャケットは痛そうで見てられない
第30位:『ジャックス / ジャックスの世界』若い頃に心震わせた音楽が霞んで見える切なさよ(でもランクイン)
第29位:『ブルース・クリエイション / LIVE! 白熱のブルース・クリエイション』黎明期の日本ロックはギタリストのエグさが素敵
第28位:『Duke Ellington & John Coltrane』アーリータイムを生きぬいたジャズマンの音楽性は傾聴に値する
第27位:『Ohio Players / Skin Tight』レアグルーヴの気持ち良さを知ったらドラッグなんて必要ないと田代さんに伝えたい
第26位:『Hopkinson Smith / Album』なんでこんなにたくさん弦がある楽器を弾けるんだすげえ
第25位:『Billie Holiday / The Complete Original American Decca Recordings』ビリー・ホリデイの良さは「奇妙な果実」ではない、この暖かさだよおっかさん
第24位:『杉山清貴&オメガトライブ / THE OMEGA TRIBE』
林哲司の作曲センスすげえ。日本のAOR最高峰じゃなかろうか
第23位:『Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes / Expansions』「ジャズもレアグルーヴも取りこんだブラコン」という自分の説明下手にがっかりだよ
第22位:『Neil Young / Tonight's the Night』ブロ友さんから「酷評された1枚」と聴いて、評論家の無能をまたしても知ってしまった
第21位:『Jefferson Airplane / Bless Its Pointed Little Head』ジェファーソン・エアプレイン最高傑作間違いなし!なぜそれが分からないのじゃ
映画・TVドラマなにせ今年は忙しいこと風の如しだったもんで、映画やテレビはほとんど見ることが出来ませんでした。そして驚くのは、
ここにあげる映画&TVドラマのすべてが小学生の時に観たもの。つまり僕って、子供の頃しかTVドラマや映画を観ていなかったのかも。。
TVドラマ『熱中時代』ファースト・シリーズ首相が殺され戦争も終わらない現代に必要なのは北野先生の優しさ温かさだ
TVドラマ『ウルトラセブン』人生で何周観ただろう、物心ついてから死ぬまで見る事決定だなこりゃ
映画『じゃりン子チエ 劇場版』 はるき悦巳原作、高畑勲監督鉄板に鼻水が落ちて湯気が出るシーン、これですよ
映画『大魔神』シン・ウルトラマンよりこっちの方が映像がすげえと思うのは俺だけじゃないはず
第20位~11位こうやって見ると、今年は本当にワールド・ミュージックや純邦楽を聴かなかったんですねぇ。大好きな音楽も聴けない生活、来年は何とか改善したいです。
第20位:『FREE / Tons of Sobs』「All Right Now」をフリーと思っているうちは2流ですぜ。フリーはこれを聴ないと始まらない
第19位:『ベルク:歌劇《ヴォツェック》全曲 バレンボイム指揮、ベルリン・シュターツカペレ』だんだん「やっぱりベルクよりシェーンベルクの方が凄いんじゃね?」と思い始めた時にこれを聴いてやっぱりベルクだな、と
第18位:『Duke Ellington / The Ellington Suites』音楽面から見たエリントン全盛期は、エンターテイメントから解放された最晩年だと僕は思っちょりますが、それを証明する大名盤
第17位:『Hot Tuna』ジェファーソン・エアプレイのメンバーが演奏した、ジェファーソンの数段上を行くレイドバック・ミュージック。しかも馬鹿テク
第16位:『The Don Cossacks Of Rostov / Cossack Folk Songs』コサックが持っていた音楽…こういうのを聴くだけで時間も場所もワープできちゃうから音楽はすごい。ついでに言うと、こういうものに触れてさえいれば、ロシアが悪いとかウクライナが悪いとかいうアホみたいに単純な二元論を無責任に発言する馬鹿が減るはず
第15位:『マーラー:交響曲第2番《復活》 ショルティ指揮シカゴ響』死の恐怖にどう克つか、それを追い続けたのが西洋の19世紀だったのでは
第14位:『Omara Portuondo / Buena vista social club presents Omara Portuondo』レイドバック・ミュージックを聴くならやっぱり中南米ですよ奥さん
第13位:『ヴィーン・モデルンⅢ』 アバド指揮、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団リアルタイムに現音を追っていた時代にしびれた1枚。今でも素晴らしいと思う
第12位:『Mercedes Sosa / Serenata para la tierra de uno』もうね、この人のアルバムはぜんぶランクインさせたいですよ(しないけど)
第11位:『John Mayall / The Blues Alone』
いぶし銀のカッコよさはジョン・メイオールと木戸修から学んだ
------
素晴らしいものを選外にする必要はないと思って、いつも今年聴いたアルバムの中で心にビンビン来たものはぜんぶランクインさせてるんですが、それだけに僕の中に深く刻まれた音楽は、聴かずともぜんぶ音が脳内再生できてしまいます。素晴らしい音楽です。20位でも30位でも、ここにあげたものはすべて超おススメ、これらの音楽を僕は一生聴き続けるんだろうなあ。というわけで、20位から1位までは、また明日!!