
大好きだったやくざ漫画『
代紋TAKE2』の最初の区切りは、下っ端やくざが自分の器量を活かして出世するも、組長を守り切れずに刑務所に収監されるまでの10巻まで。11巻からは、刑務所内での生活から、組長を殺した真犯人に迫り、ケリをつける所までで、これも面白かったです!ではさっそく面白かったエピソードごとにまとめてみます!
■刑務所編(11~14巻) 阿久津が刑務所に入れられてからの話。タイムスリップ前に知った情報を使って事を運んだり、刑務所全体で暴動が起きたりと、話があまりにも現実離れし過ぎていて、僕はこの話は好きじゃなかったです…スマヌス。
■破門取り消しから白浜組組長へ(15巻) 刑務所で丈二にほれ込んだ明石組若頭の渕上の計らいで、丈二は海江田からの破門を取り消され、代償として海江田と縁が切れる。破門を撤回せずに丈二の命を取る予定だった江原だが、錚々たる親分衆たちの前でそれが出来なくなり、破門を取り消す。そのことを知らない江原の若頭・福永は江原の指示通りに丈二の命を狙うが、その責任を取って江原に片腕を切り落とされる。丈二は小さいながらも老舗である千葉の白浜組の組長に迎えられ、再起を図る。
この漫画の面白さのひとつに、
ファースト・ガンダムのような政治劇がありますが、それが楽しめた話でした。
■暴走族との抗争(17巻) 駅前での暴走族の総長とレディースの痴話げんかを仲裁したことがきっかけで、暴走族と因縁が出来る丈二。暴走族の総長も頑張るも丈二は貫禄があり過ぎた。そしてこの事件をきっかけに丈二の舎弟・晶とレディースのさやかが知り合う事になる。
ビー・バップ・ハイスクールもそうですが、揉め事の話ってなんで面白いんでしょうか(^^)。
■タカシの迎え入れ(18~19巻) 江原の指令で丈二を狙うタカシ。しかし江原が田上連合の幹部になるために、その計画は中止になる。それに納得のいかないタカシは江原に食い下がるが、それが理由で破門される。進退窮まったタカシは丈二を殺して自分も死のうとするが、そんなタカシを丈二は客人として白浜組に迎え入れる。
一度死んだ人間を救ってやることで腹心を生むというのは、プロ野球の野村監督がやってきた事。逆に、権力をかさに着るばかりで下から好かれないのがABE-Souri や原監督ってところでしょうか(^^;)。
■仲裁(19~20巻) 飲み屋で起きた喧嘩から始まった千葉の真鍋組と加東組の諍いの仲裁役に指名された丈二。仲裁は一度はうまくいくも、この仲裁に不満を持つ真鍋組の組員が相手組員を殺し、仲裁は失敗。しかしここで丈二がうまく立ち回って真鍋組の組長に引退を決意させ、丈二は株をあげ、白浜組と真鍋組の結束も強まる。
話自体も面白かったですが、これが千葉のやくざと明石組との抗争の布石になっている所に、話の組み立てのうまさを感じました。いや~おもしろい。。
■明石組の千葉進行(20~22巻) 関西の広域暴力団・明石組がいよいよ関東進出を決断。その橋頭保として丈二のいる千葉に進行する。先兵隊として送り込まれたのは、刑務所で丈二と縁の出来た倉田。阿久津が千葉の組をまとめて連合を作って明石組に対抗した事で、両者ともに死者を出して抗争は泥沼化。明石組と白浜組は決闘をする事になり、丈二は死を覚悟して女たちに別れの挨拶を済ませる。
元の兄貴分を殺すためにさやかちゃんと一夜を共にする晶のくだりも良かったです(^^)。
7~10巻の菊水会との抗争に次いで、好きな話です(^^)。
■台湾マフィアとの抗争(24~26巻) 千葉のやくざをひとつにまとめ、巨大勢力にする事に成功した丈二だが、自分を育て可愛がってくれた山崎を組長とした時代の海江田組の復興の為に、新宿に戻る。しかし新宿に進出していた台湾マフィア同士の抗争に巻き込まれる。
青龍刀で切り刻んだりバーナーで手足を切るなど、台湾マフィアがえげつないっす。そんな台湾マフィアを抑え込みにかかる丈二がカッコよかったです(^^)。
■丈二を狙うヒットマン(26~27巻) 江原と丈二の抗争が激化。シャブが手に入らなくなった江原と取引をしている菊水会の跡目・林田は丈二にヒットマン江藤を送る。江藤は少し揉めただけで相手を殺してマンホールに放り込むような凶悪さ。丈二は殺されかかるもヒットマンを返り討ちににする。

普通でない凶悪な人っていますが、この話に出てくるヒットマンはその典型。命を狙う奴がひたすら追っかけてくるターミネーターみたいな話でした。
■山崎殺しの証拠(27~29巻) いよいよ
この漫画の前半のクライマックスです!林田が持つ、江原が山崎組長暗殺に関与した証拠の争奪戦。江原を組長とする3代目海江田組と阿久津組の死闘、証拠のテープを聴いた海江田組の上部組織の決断、そして江原の死刑執行と、素晴らしいクライマックスでした。いや~面白い。。
ここで組長の仇討ちはひとまず終了。組長が殺され、自分も刑務所に収監される壮絶な10巻までも面白かったですが、仇討ちを果たした29巻までも面白かったです。『代紋TAKE2』は、まずここで前半終了といった感じ。後半も面白かったですが、時間がない人は、とりあえずここまで読めば十分じゃないかと。後半については、また次回!