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テレビドラマ『帰ってきたウルトラマン』#1 第1クール 円谷プロダクション

KettekitaUltraman.gif 昭和46年(1971年)は日本の特撮ヒーロー番組にとって特別な年。だって、仮面ライダーが登場して、ウルトラマンが帰ってきたんですから!60~70年代生まれの日本男子にとって、特撮ヒーロー番組は特別というレベルを通り越して一般教養となっているんじゃないでしょうか。というわけで、今回は『帰ってきたウルトラマン』の日記です。いつか書きたかったんですが、それが主役を演じた団次郎さんの追悼になろうとは…時は流れているんですよね。。

 幼少時の『帰ってきたウルトラマン』の印象がいくつかあります。まず、MATという対怪獣組織がカッコよかった!基地が海底にあるのが幼心に凄いと感じたし、マットアローやマットジャイロという戦闘機のデザインもカッコよかったです。まだ幼稚園に入る前、大人になったらこういうカッコいい職業に就きたいとあこがれていました。
MatArrow_chogokin.jpg 子供のころ、5センチほどの大きさのマットアロー1号の超合金を持っていたなあ。未塗装の銀色のもので、フォルムが美しくて宝物のように大事にしていました。ウルトラシリーズで大怪獣組織の兵器がカッコいのは、ウルトラセブンと帰ってきたウルトラマンだと思ってます。さらに、Vラインが入ったオレンジのユニフォームが見栄えが良くて大好きでした。
 こういう思い出話は徐々に書いていくとして、取り急ぎ印象に残っている話をダイジェストで紹介!まずは、第1クールからです。

■第4話:必殺!流星キック (脚本:上原正三/監督:筧正典)
 バリアで攻撃を跳ね返す怪獣キングザウルス三世に敗れるウルトラマン。郷隊員は怪獣を倒す事で頭がいっぱいで、恋人アキと一緒にいても心ここにあらず。郷が自分のことを好きではなくなったのではないかと不安になるアキでしたが、怪獣に勝つために山篭りの訓練を積んでいる郷の姿を見てアキは感動します。
KaettekitaUltraman_ep4.jpg この回、話はそれほど面白いとも思いませんが、演出と映像が見事です!一度敗れた怪獣との再戦の際に怪獣の前で構えて動かないウルトラマンと、脳裏をよぎる敗れた戦いが二重写しになる映像表現が素晴らしかったです!そして、ラストシーンでマットの隊員たちが夕焼けに照らされてアンダー気味に映し出される構図が見事。このショットが最終回のラストシーンだったとしたら、僕の新マンの評価は3割増しになっていたでしょう(^^)。というわけで、話よりもカメラマンや編集というスタッフの見事さが印象に残っている回でした。

■第5~6話:二大怪獣東京を襲撃/決戦!怪獣対マット (脚本:上原正三/監督:富田義治)
 怪獣の卵のような岩石がデパート近くの工事現場で発見されます。通報を受けて駆けつけたマットでしたが、みすみすこれを「ただの岩石」と見過ごしてしまいます。しかし岩石は巨大化、その影響でデパートの地下に郷隊員の恋人を含めた人々が地下に閉じ込められます。岩石は怪獣ツインテールの卵でしたが、ツインテールを捕食するために、怪獣グドンまで来てしまいます。    
KaettekitaUltraman_ep5.jpg グドンを東京に寄せ付けないため、防衛庁長官から卵をMM爆弾で破壊するようマットに指令が出ます。しかし、地下に人々が残されていると訴え、攻撃中止を申し出る郷隊員。マット隊長も「マットの不始末はマットでつける」と、防衛庁長官の命令を無視して、MM爆弾を使わずに出撃。しかしマットは怪獣を倒すことが出来ず、ウルトラマンも敗れます。
 防衛庁はスパイナーの使用を決断、しかしスパイナーを使えば東京は消滅します。東京に避難命令が出ますが、重症の恋人アキは病院から動く事が出来ません。アキとともに病院に残ることを決断するアキの兄の言葉を聞いて、動けないはずのアキの瞳から涙が流れ落ちます。マットは長官に麻酔弾の使用を提案、失敗したら解散と言われるも作戦に踏み切ります。そしてウルトラマンと二大怪獣の再戦となり…

 これが最終回でいいんじゃないかというほどの壮絶さ、そのへんの映画よりも感動する素晴らしいドラマでした!僕が新マンで好きな話は、ぶっちぎりでこの前後編と「悪魔と天使の間に」の2つです。ストーリーの熱さだけでなく、加藤隊長や上野隊員らの俳優陣の熱演がまた素晴らしかったなあ。大道具や特撮やカメラワークも見事で、中でも夕日をバックに怪獣2体に挟まれるウルトラマンの構図など、新マンきってのベストショットかも。高架下から狙っている構図で、怪獣やウルトラマンの巨大さが見事に表現されてるんですよね。また、怪獣の巨大さを表現した合成ショットも見事。
 怪獣の造形も見事でした。新マンは微妙なデザインの怪獣も多いんですが、グドンとツインテールはどちらも見事なフォルム。いや~、子供がこんな見事なドラマと映像と怪獣を見せられたら夢中になるのは当然じゃないかと。今回、人生で10回目ぐらいの視聴でしたが、またしても感動してしまいました。。

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 第1クールの新マンはヒューマンドラマが多かったです。キングザウルス三世回は失敗を乗り越える成長物語で、第2話「タッコング大逆襲」は自分の力を過信して独断でチームワークを乱した主人公が立ち直る話、第3話「恐怖の怪獣魔境」はMAT内で意見が対立してどちらの言い分も信じてやりたい隊長の葛藤の話です。あ、そうそう、第3話は、今回久々に見てそんなに面白いとは思わなかったんですが、でも僕にとっての新マンのイメージってこの話なんですよね。いや~、第2クール以降も楽しみだぞ、第2クール以降はまた次回!


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さらば帰ってきたウルトラマン 団次郎、逝去

DanJirou.jpg 先月(2023年3月22日)、モデル兼俳優の団次郎さんが亡くなっていたそうです。享年74歳。もしかすると、昭和ウルトラマンの主役ではじめて天に召された人になってしまったのかも。

 物心がつくかつかないかの頃にすでに観ていた昭和ウルトラシリーズなので、最初に見たのがどれだったのかの記憶はあやふや。でも、リアルタイムだったウルトラマンレオ、再放送を見たウルトラセブン帰ってきたウルトラマン、この3つのどれかだった事は確実です。中でも帰ってきたウルトラマンの第1話とウルトラセブンの第2話「緑の恐怖」は幼心にストーリーが刻み込まれたほど強く印象に残っていて、物心がついた時にはウルトラマンはすでに特別なものになっていました。

 そんなわけで、僕にとっての団次郎さんは、ほぼマット新人隊員の郷秀樹…「帰ってきたウルトラマン」の主役としてです。でも郷秀樹って最初はあまり好きじゃなかったんです、ウルトラマンにしては軟弱な印象があって。防衛軍のような厳しい組織の隊員の割に髪は長いし、体が細く感じました。僕がウルトラマンを観始めた1970年代なかばは、ブルース・リーや藤波辰爾のブームがあったころで、筋肉に対するあこがれがあったんですよね。
 そんなふうに最初は軟弱に見えた団次郎さんですが、番組終盤になると成長した立派な大人という描写が増え、僕の団参に対する見る目は変わりました。ミステラー星人回と最終回での出で立ちとセリフは、子どもが憧れるには十分すぎるぐらいの格好良さでした。

 その後、僕が団さんを見かけたのは、「マッハバロン」(レッドバロン?)と「少年探偵団」のみ。もともとモデルさんだったそうですし、他にも色々と出演していたのでしょうが、子どもだった僕が見かけたのは子供番組の中だけでした。見かけた時はいつも「あ、新マンだ」でしたし。だから仮面ライダーV3の宮内洋さんのように、子ども時代に憧れたお兄さん、という印象がずっとあります。

 「帰ってきたウルトラマン」を見て感じるのは、その背景に映り込んでいる日本の景色が、僕の幼少期の日本の風景そのままである事。これはウルトラマンレオまで続いて、年代に直すと1971年から75年まで。日本がいざなぎ景気で成長しきって、そのあとの石油ショックや核戦争の危機を感じ始めた頃です。これがウルトラマンとセブンになると、自分が実際に見て育った景色よりも古く感じて、自分が生きた世界には思えないんですよね。だから「帰ってきたウルトラマン」を観るのは、単に番組を見ているのではなく、自分がリアルに生きてきた原風景の追体験にもなっていたりします。団次郎さんは、その記憶の中に溶け込んだ存在でした。団さんが召されていく先は光の国でしょうか…ご冥福をお祈りします。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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