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『ラフマニノフ:《ピアノ協奏曲第3番》 《ピアノ・ソナタ第2番》 ホロヴィッツ(p)、オーマンディ指揮ニューヨーク・フィル』

Rachmaninoff_Concert3_Sonata2_Horowitz.jpg 1978~80年に録音された、ピアノの超巨匠ウラディミール・ホロヴィッツによるラフマニノフ作品のライブ録音です。レーベルとしてはRCAからソニーに移籍したホロヴィッツがRCAに復帰した時代の録音でした。

 「ピアノ協奏曲第3番」。ホロヴィッツの18番ですが、これは1978年1月8日、カーネギーホールでのコンサート録音のもの。ホロヴィッツがピアノ協奏曲を演奏したのは、1953年以来25年ぶりという事でした。録音は奇麗だけど線が細くて、初期のデジタル録音なのか、それともマスタリングでそうなったのか。
 でもって、1楽章は曲はぜんぜん耳に入って来なくて、ホロヴィッツの圧倒的な演奏しか聴こえませんでした。いやいや嘘だろ、ホロヴィッツって1903年生まれだから、このとき75歳ですよね。乱れる所も叩きつけるように弾くところもあるけど、それがすべて演奏表現に聴こえる…これはジャズですわ。ラフマニノフのピアノ協奏曲と言えば、アシュケナージ演奏のものなどを聴いてきましたが、格が違いました。すげえ。また、爆発的な演奏のあとで1楽章のテーマに戻った時の美しさ鳥肌もので、声が出そうになりました。
 そして2楽種のアダージョ…いやあ、これはヤバい、美しいチャイコフスキーやラフマニノフの書くアダージョってヤバいです。

 「ピアノ・ソナタ第2番」。1980年の録音から良いテイクを集めたようですが、これも曲というより演奏が壮絶。ラフマニノフ自身が素晴らしい演奏家だったので、こういう演奏の壮絶さみたいなものを前に押し出した曲を書いたのかも知れませんが、それにしてもこれは77歳…化け物です。。

 正直に言うと、RCA復帰後のホロヴィッツは高齢という事もあって、食わず嫌いで舐めていました。でも、その前のソニー時代も全盛を過ぎたと言われながら、シューマンとか凄まじかったし、このCDは評判も良かったので聞いてみたいと思っていたのですが、僕的には評判どころではない感動。手厳しいコメントを寄せているファンの方もいましたが、そういう人ってたくさん比べ聞きしてるんでしょうね。僕はそういう事をしていないのでこれがホロヴィッツのラフマニノフのピアノ協奏曲2番のベスト演奏家なのかどうかは分かりませんが、これだけを聴いた分にはのけぞる凄さでした。個人的には、ラフマニノフのピアノ音楽の聴こえ方がホロヴィッツで変わった感じ。チャイコフスキーの後釜の美しい曲を書く人という認識が、ロシアのリストぐらいの超絶ピアニストに思えるようになったのでした。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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