
1980年制作、これも海外製のアーケードゲームです。製作はウイリアムスというアメリカのピンボール製造メーカーで、プログラマーは
ユージン・ジャーヴィスという人。当時のゲームセンターですごく目立っていたゲームで、まだ小学生だった僕には憧れのゲームでした。ところが手が出せなかったんですよね…。。ゲームは左右の任意スクロールで、宇宙戦闘機を操作してビームを撃ち、インベーダーの敵機を全滅させるとステージクリア。左右の端は繋がっていてループします。
何がすごかったって、
サウンド、グラフィック、そして独創性が異次元レベルでした!当時のゲームセンターのゲームというと、ギャラクシアンでもパックマンでもムーンクレスタでも、音がビープ音に毛の生えた程度のショボさだったんです。弾を撃っても「ピュン」みたいな。ところがこのゲーム、自機がレーザーを撃つと「ジュ~~~ン!!!」ってすごい音がしたんですよ!!これがゲームセンター内に木霊していて、耳を奪われました。
グラフィックも素晴らしかったです。
自機の放つレーザーが長く、しかもただの棒ではなくて糸を引くような表現、さらに虹色に変化して飛んでいきます。もうその美しさと言ったら、当時のアーケード・ゲームの中では別格。敵の爆発パターンも素晴らしくて、日本のゲームなら爆発のアニメーションが表示されるところを、物理演算したような光の粒が飛び散っていきます。
日本のゲームが手書きアニメなら、これは紛うことなきCGだったのです!
これだけ出色のゲームだったというのに、当時の僕はこのゲームに手を出せませんでした。理由は操作が独特すぎたから。このゲーム、レバー操作は上下移動だけで、左右移動は反転ボタンと加速ボタンを使って操作。さらにショットボタン、ボム、ワープ…というボタンが…こんなの子供には無理。。やればできるようになれたのかも知れませんが、小遣いの限られた子供が遊ぶにはあまりにハードルの高いゲームだったのです。
それでも説明書をよく読み、人のプレイを食い入るように見て操作を覚え、一度だけ遊んだことがあります。その時の気分たるや本当に宇宙戦闘機に乗って出撃するような高揚感で、あの感動は今も忘れられないです。。
僕が子供のころによく行ったゲームセンターがふたつあったんですが、このゲームは高級なゲーセンの方にしかなくて、しかも奥の大人びたエリアに置いてあったんですよね。近くにジュークボックスやピンボール台が置いてあるコーナーで、まともに遊んだのは人生で1度きり。それなのに、今も記憶に鮮明に残っているゲームです。たぶん後年に生まれたスクランブル、グラディウス、ファンタジーゾーンといったゲームは、このゲームに影響されて作られたんじゃないかと。ゲーム・クリエイターの人にも影響を与えたプログラムだったんじゃないかなあ。
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