fc2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『The Latin Jazz Quintet + Eric Dolphy / Caribé』

Latin Jazz Quintet Caribe 1960年8月19日録音(1961年リリース)、ラテン・ジャズ・クインテットとエリック・ドルフィーの共演アルバムです。僕がこのアルバムを買ったのは、完全にドルフィー狙いでした。高校生と大学生の頃はドルフィーに狂っていて、ドルフィーの名前があるレコードは、中古レコード屋で見つけると片っ端から買っていたんです(^^)。でもって、ラテン・ジャズ・クインテットというバンドですが、僕はこのアルバム以外にまったく知らず…。でも、ピアニストもヴィブラフォン奏者も打楽器チームも巧くて、いいバンドでした!ちなみに編成は、管楽器(ドルフィーです)、ピアノ、ヴィブラフォン、ベース。ドラム/ティンバレス、コンガ。

 ラテン系はラテン系なのでしょうが、ルンバやサルサのような元気いっぱいのいラテンではなく、落ち着いた優雅な音楽が多かったです。ゲッツ&ジルベルトのようなブラジルとジャズのコラボともまた違うんですが、レイドバック感だけで言えばあんな感じ。なんとも気持ちよいリゾート気分満載な音楽で、本当に楽園気分。。

 とか言って、そんな楽園ムードを乱すものがひとり…ドルフィーです(^^)。。きっと、チコ・ハミルトン楽団での、ドルフィーの室内楽ジャズ的なアンサンブル能力とアドリブ能力の両方を聴いて、オファーしたんでしょうね。。とはいえ、ドルフィーも空気を読んでいないわけではなくて、テーマなどのアンサンブルする場面では、音色を含め、バンドに寄せているのがすごく分かります。ドルフィーって、めっちゃくちゃ性格良い人だったらしいですしね。でもアドリブになると…BGM風の演奏なんて、ドルフィーに求める方が無理です(^^;)。なんだろ、バックが違うからなのか、この録音でのドルフィーのアルト・サックスの音って、中域が抜けたよう音でした。音楽に合わせてマウスピースを取り替えたとか、なんかあるんですかね?

 リラックス方面に振り切った時のモダン・ジャズ・カルテットとか、ああいうシャンパンなジャズってあるじゃないですか。これはそういう所を狙ったラテン・ジャズ・クインテットの音楽であって、ドルフィーの音楽ではないのでしょう。ラテン・ジャズ・クインテットというバンドのレコードどころかプロフィールですら見つけるのが難しい今、このアルバムを聴く人のほとんどはドルフィー目当てになってくると思うんですけど(なにせ若い頃の僕がそうでした^^;)、ミンガスのバンドに入った時や、晩年のドルフィーの強烈な音楽は期待しない方がいいかも。でも悪い音楽かというとそんなことは全くなくて、実に爽やかで心地よいリゾート・ミュージックでした!


スポンサーサイト



09 2023 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

月別アーカイブ
検索フォーム
これまでの訪問者数
最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS