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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Charles Lloyd / Hyperion with Higgins』

Charles Lloyd Hyperion with Higgins 2001年発表というわけで、「Forest Flower」から35年後の、チャールズ・ロイドさんのアルバムです。メンバーはガラッと変わって、ブラッド・メルドー(p)、ジョン・アバークロンビー(g)、Larry Grenadier (bass…ごめんなさい、この人知らないけどうまい)、そしてビリー・ヒギンス(dr)。半分はECMお気に入りのミュージシャンで固めた感じ。アルバムタイトル通り、これはこの後に他界するビリー・ヒギンスの追悼盤(・_・、)。

 パッと聴き、気持ちいいです。おお~オーセンティックなコンテンポラリー・ジャズだ!サイドマンの違いからか、録音がECMだからなのか、全体的には35年前よりコンテンポラリーなサウンドになってます。でも、BGM として聴くにはちょっとジャズで、アドリブに主張あり。ところがそのアドリブを楽しもうとすると、突き抜けてこないで安全圏で演奏している感じ。つまりですね…なんとなく流し聴きしてるとアーティストものっぽいけど、いざ本気で聴くと何もない(^^;)。体裁だけ整えてないでもっと自分の言葉で話してくれ…みたいな。

 問題は、技術や表現以前に、なにを良しとするかという主張にある気がします。これを良しとする背後にあるのは何なんでしょうね。80年代以降のジャズって、大体このぐらいでブレーキがかかって、突き抜けないんですよね。さながら、本音で話すのが禁じられている演説のよう。誰かを感動させる音楽を作ろうとしてるんじゃなくて、誰にも怒られない音楽を作ろうとしているかのようです。バークレー・メソッドが確立されて以降、メソッドの範囲内でやってるジャズって、大量生産モードに入っちゃったコンビニエントな音楽、仕事モードでこなしている産業ジャズ、牙の抜かれた張り子の虎みたいな音楽に聴こえてしまう時があります。気持ちいいんですけど、飼い慣らされた感がハンパないです。「こういう綺麗なのがありがたいんでしょ」みたいに、聴衆が軽く見られている感すらします。音はいいし、聴きやすいし、ジャズ的な面白さもあって、悪い音楽ではないとは思うんですが…。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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