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『Astor Piazzolla Y Su Orquesta / Pulsacion』

Astor Piazzolla Y Su Orquesta Pulsacion 1970年リリース(録音は1968~69年)、オルケスタ編成のピアソラのアルバムです。オルケスタといってもグランド・オーケストラがついているわけではなく、バンドネオン、ヴァイオリン×2,ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート or サックス、ピアノ、エレキギターといった編成でした。面白いのは木管楽器が入った曲があるところで、これで南米のポピュラー音楽というか、ジャズやブラジル音楽のような匂いが足されたように感じました。

 63年『Tango Contemporaneo』や65年『ニューヨークのアストル・ピアソラ』でも感じた事ですが、このへんのピアソラは悪い意味でのプログレッシヴ・ロックみたいな部分を感じます。色々と工夫してるけど、それが芸術音楽方面に行くのではなくて、あくまでポピュラー音楽の範囲で小細工が足し算されていく、みたいな。

 でも、このスコアって、演奏や録音次第ではそう聴こえずに済んだ可能性もあるのかな、な~んて考えたりもして。なぜこれが芸術音楽ではなくプログレに聴こえるかというと、ひとつには20世紀後半に入ってなお、まだ長調か短調でしか曲を書かないからというのはありますが、それ以上に、デュナーミクやタッチの部分での演奏表現が薄く、チマチマと書き込んだ音符の縦線をただ揃えて演奏しているように聴こえたから。でも、もしかするとそれって録音でそう聴こえてしまっているだけで、本当はもっと表現力のある演奏をしていたのかもしれない…なーんて思わなくもなかったんですよね。なにせいつものようにオンマイクべったりで録音した後に、ただ楽器を横一列に並べただけみたいなミックスになっているから、デュナーミクもアンサンブルも死んでしまった音になっていて、そんな風に聴こえてしまうのかな、と思ってみたり。それぞれの楽器がカノン状に同じフレーズを変奏して追いかけていく「Fuga Y Misterio」なんて、録音や演奏次第ではもっと音楽的に豊かに鳴らせた気もするんですよね…。

 こんな事を考えるのは、現代の演奏と比べてしまうから。今のタンゴ楽団もこのへんのピアソラの曲をよく取り上げますが、すごく音楽的に響かせる事が多いんですよね。もしかすると、僕が今のタンゴをライブハウスやコンサートホールで聴いているからそう感じるのかも知れないけど、それにしたって同じ曲なのに、オリジナルの偉大なピアソラの方が、「あれ?思っていたよりショボい?」なんて思ってしまう事に、自分でもちょっとびっくりなんです。
 というわけで、これは僕にとっては悪い意味でのプログレ的なモダン・タンゴ。いい所が山のようにあるスコアの気がしますが、サウンドしない音楽(レコード?)だぞ、みたいな。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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