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TVアニメ『科学忍者隊ガッチャマンF』 タツノコプロ制作

KagakuNinjatai GatchaMan F 『科学忍者隊ガッチャマン』は、映画やら実写化やら色々な関連作品が作られたようですが、僕が子供の頃は3つのTVアニメこそガッチャマンでした。3作品は時系列として繋がっていて、これは1979‐80年に放送された第3弾にして完結編です。物語は前作・前々作とだいたい同じで、地球滅亡を狙う宇宙生命体である総統Xとその傘下組織ギャラクターと、それを阻止すべく闘う地球側の科学組織とその一部隊である科学忍者隊の戦いが描かれていました。

 子どもの頃はガッチャマンというアニメが好きではなかったので見ませんでした。ところが成人してからふとしたきっかけで終盤を見て、「え、ガッチャマンってこんなSF大作だったの?!」と驚嘆。とはいっても子供向けだし古い作品でもあるので、目をつぶらないといけない所はいっぱいあるんですが、いいところだけを見ると紛う事なき純正SF。ある意味で言えば、ハイターゲット向けの日本のSFを総括したオマージュ作品ではないかとすら感じました。そう感じた鍵はこれが79-80年制作という所。ウルトラセブン(’67)、デビルマン(’73)、宇宙戦艦ヤマト(’74)、スターウォーズ(’77)、火の鳥・望郷編(’78) といった、日本でハイターゲット向けSF作品としてヒットした映画や漫画の後に作られたんですね。

 敵組織ギャラクターの司令官は顔が青くて敵ながら見上げた軍人。この物語のラストは反物質惑星が地球に近づき、地球滅亡まであとわずか…このへんは宇宙戦艦ヤマトそっくり。敵司令官が使う剣はレーザー型で完全にライトサーベルで、姿の分からぬ総統Xは「コー、ホー」という呼吸音…ここはスターウォーズ。地球滅亡まであと2分というところで、科学忍者隊は自分たちを犠牲にして反物質惑星を食い止め、反物質惑星からは巨大なエネルギー反応を示す火の鳥が宇宙に舞い…これは火の鳥&デビルマン。最後、残された地球の科学者たちが空を見上げて「ガッチャマンたちを殺したのは俺たちだ」…これは完全にウルトラセブンの最終回です。

 というわけで、オリジナリティは薄いにしても名作のいいところ取りをしたものが面白くない筈はなく、一気に最終回までなだれ込んでいく終盤はSF映画のような迫力。科学忍者隊の生みの親の科学者が死に、忍者隊の細胞崩壊も進んでいき、総統に裏切られた敵幹部が命を犠牲にして総統に噛みつき、最後は自分たちの命を犠牲にして地球滅亡を食い止める忍者隊…いやあ、子どもの頃に観ていたら胸が熱くなってただろうなあ(^^)。

 SF作品って日本だと子供向けスペースオペラが多いけど、元々はあくまで「サイエンス・フィクション」であって、物理化学をベースにした物語の事ですよね。『2001年宇宙の旅』とか『幼年期の終わり』みたいな。『機動戦士ガンダム』にしても『宇宙戦艦ヤマト』にしても、子供向けに作られたSF作品って子どもが分かるように簡素化されていますが、だからと言って作り手側が無知や不勉強とは限らず、むしろ詳しいのではないかと思う時があります。観ている側の子どもたちがそれを理解できるのって、理系に進んだら高校生以降、文系に進むともっと後または一生気がつかない事もあるんじゃないかと。たとえば、反物質という概念って、量子力学に出てくる正電荷の割合が逆の粒子を想定した概念ですよね?これが単なる作り話でなく基礎物理学だと知るのは、量子力学を学んだ時にはじめて知るんじゃないかと。だから、宇宙戦艦ヤマトにしてもガンダムにしても、小学生がメインターゲットにはなってるんだけど、話のコンテキストになっている部分の奥の深さを理解できるのは高校生ぐらいからで、意外にハイターゲット層が食いつくんでしょうね。

 ガッチャマンFは、ある意味で映画やTVドラマでの日本のSFのあり方を要約したものと感じました。このアニメの終盤にも出てくる対発生みたいな現象を視覚化するのはイメージで作るしかないわけで(目で見える現象ではないから)、たしかにアニメやCGでないと難しそう、だから79年時点でアニメの選択は正解な気がします。でもそれが常にスターウォーズ、ガンダム、エヴァンゲリオンみたいな宇宙チャンバラになってしまうのは…ここにいつまでもガキであり続ける日本文化の一片を見る思いもしたりして。僕自身も、いまだに『銀河鉄道999』を見て泣いたりしてますし(^^;)>。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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