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Category: CD・レコード > ロック・ポップス   Tags: ---

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『King Crimson / Live At The Marquee 1969』

King Crimson Live At The Marquee 1969 1969年のキング・クリムゾンと言えば、神がかりなオリジナル・メンバーが活動した唯一の年です。2月にバンド結成、4月に初ライヴ、そこからのライヴでジミヘンイエスもジェネシスも、みんなクリムゾンのライヴの凄さにやられ、イエスのジョン・アンダーソンは「俺たち、練習しないとまずいな」とつぶやき、初ライヴの翌月にはまだレコードも出してない新人バンドがBBCラジオに出演して3曲もオリジナル曲の演奏枠を貰って、7月には65万人を集めたローリング・ストーンズ伝説のハイド・パークでのコンサートのオープニング・アクトを務めたら観客がクリムゾンの度肝を抜かれて…これが全部まだレコードも出てない時期の話というのがヤバいです。
 そんなレコードデビュー前のクリムゾンの未来を決定づけたのが、ハイドパークの翌日7月6日に行われたマーキーでのライヴだったそうですが、その時の録音がこれです。このライブが決定打となって、レコード会社が何社もクリムゾン獲得に名乗りをあげる事になったそうです。オーディエンス録音で録音の質は良くないですが、音楽や演奏の内容は壮絶。録音の悪さでつまらなく感じちゃう人もいるかも知れませんが、それさえ脳内保管できたら、これほど凄まじいロックなんてなかなか聴けるものじゃありませんよ、奥さん。

 収録は7曲、うち1曲はボーナス・トラックでマーキーではない時のライブ。マーキーは6曲になりますが、うち1曲が持ち曲を内側に含んだインプロヴィゼーションでした。69年のキング・クリムゾンは、どのライヴでもだいたい同じプログラムなんですが、このライヴは「Get Thy Bearings」を演奏しなかった事を除けば鉄板のセットリストでした。

 「21世紀の精神異常者」のテンションがヤバいです、凄すぎる…。僕はこれ以前のキング・クリムゾンのギグの録音も聴いた事があるんですが(5月のBBCラジオ出演時の録音とか)、もうその時とは演奏の練度が違います。ほら、キング・クリムゾンって最初からすごい完成度のバンドだったじゃないですか。でもあえて唯一弱点をあげるとすれば、ギターのロバート・フリップのギター・ソロがまだ弱かった事。これが、2か月後の7月のこのマーキーではとんでもない上手さ。これだけのギターソロを取れるギタリストって、なかなかいないんじゃないかというレベルで(僕的には、ロックではロバート・フリップとフランク・ザッパが一番すごいと思ってるほどです)、尋常でなし。アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』でも「精神異常者」のギター・ソロって、ぜんぜんパッとしないじゃないですか。あの録音より少し前のライヴだった7月のマーキーではここまで凄かったのかと思うと、なんだかぞっとします。
 すごいのはイアン・マクドナルドのサックス・ソロもそうで、これは慣れ過ぎていたのかもしれないけど、ほとんどフリージャズ。でもあれだと思いませんか、和声上問題ないメロディだけでも、フリーなだけのものでもなく、きっちりした和声を保ちつつ、爆発すべきところはそういう境界を当たり前のように超えていく演奏が一番すごいと主ませんか?プロレスで言う5カウントルールみたいなもので、普段はNGなところを、少しだけ許容していく所に「普段」では表現できないものを出してしまう、みたいな。
 そして、グレッグ・レイクのベースも凄くて…マイケル・ジャイルスのドラムが凄すぎるのはいつも通りの事で、みたいな。

 もう1曲、ファースト・アルバムにも収録された曲で演奏されたのが「I Talk To The Wind」。キーをあげ、そして平歌を全員でコーラスするんですが、こういうアレンジ違いを聴くだけでときめいてしまう僕は、やっぱり重度のクリムゾン・ファンなんでしょう(^^;)>。
 セカンド・アルバムに「Devil’s Traiangle」のタイトルで収録された「Mars」…要はホルストの「惑星」のアレンジですが(^^)、これは当時のライヴのラストナンバー。なんでも、音楽だけじゃなくてストロボ照明を使った照明での演出などを含めたインタラクティブなパフォーマンスで、これで度肝を抜かれた人も多かったらしいです。

 残りはスタジオ・アルバムに収録されなかった曲と即興なんですが、これがまたとんでもなく良い曲と演奏で、なんでアルバムに収録しなかったのか不思議なほど…曲だけを取りあげても「Drop In」も「Travel Wearly Capricorn」も、どちらもかなりレベルの高いジャズの演奏技術を要求される曲なので、このメンバーでない時期のクリムゾンでは演奏自体が難しかったのかも知れません。もしファースト・ラインナップのクリムゾンが解散しなければ、間違いなくアルバムに入ったんでしょうね。

 僕は、69年クリムゾンのライヴ録音ではプランプトン・フェスティバルの録音が一番好きなんですが、このマーキーも捨てがたい凄まじさ…というか、キング・クリムゾンが好きな人だったら、絶対に聴いとかないとまずい大名演だと思います。ロック・ファンだって、これはぜひ聴いておくべき。これ、オーディエンス録音じゃなくてサウンドボードを通してちゃんとミックスしていたら、すごい事になっていたでしょうね…。昔は『The Collectors’ King Crimson Volume One』という3枚組ボックスに入っていた1枚だったんですが(僕はこれを買わされました…どうせなら3枚とも69年のパフォーマンスにしてくれれば良かったのに^^;)、今ではバラ売りもされてるみたいです。大推薦!!


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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