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『Eric Dolphy / Stockholm Sessions』

Eric Dolphy Stockholm Sessions 『In Europe』3部作や『The Berlin Concerts』同様、これも61年に行われたエリック・ドルフィー2度目のヨーロッパ・ツアーの時の音源です。ライヴ録音ではなく、スウェーデンのラジオ番組用のスタジオ録音で、レコードは『The Berlin Concerts』同様、ドイツのエンヤがリリースしました。録音は1961年9月と11月…これって、9月の録音が良かったもんだから、ラジオ番組拡大やレコードのリリースまで持ちあがっての追加録音が11月だったんじゃないかなあ。で、11月録音があるという事は、ドルフィーのヨーロッパ滞在って、8月から11月までの長期滞在だったって事ですかね…いやいや、ドルフィーって61年の9月後半にはアメリカにいたはずだから、11月にこの録音のためにストックホルムに再度飛んだという事かも。

 バンドは1管または2管のカルテット/クインテットで、バンドのメンバーの多くは、「なんちゃらヨルゲンセン」みたいな名前から察するに、スウェーデン人。ヨーロッパ周縁国のサポート・ミュージシャンか…と侮っていた私の考えはいい意味で大外れ。ミュージシャンのレベルがなかなか高くて、特に、1~2曲目に参加していたKnud Jorgensen というピアニストの伴奏は見事でした。フロントを張るドルフィーのフレーズにいい感じで呼応しつつ、和声進行も分かりやすく提示してフロントをしっかりサポートしているという。いやあ、サポートを引き受ける時は、こういう演奏を出来るようにならないといけないんだなあ。。

 しかし、これは素晴らしい…。60年代に録音されたドルフィーのリーダー・アルバムから選ばれた曲も多いし、もしドルフィー61年のヨーロッパ公演の中からひとつだけアルバムを残すとしたら、これで決定じゃないか…私はそう確信しております(^^)。『イン・ヨーロッパ』3部作と『ベルリン・コンサート』のそれぞれに感じた弱点は、このレコードには見当たらないです。それどころか普通に名演、しかも録音状態も良好!クラシック総本山となるドイツ周辺のヨーロッパって、どの国に行ってもプロを名乗るミュージシャンは演奏がうまいですね。英米のミュージシャンだと、フロントマンですら下手すると食われかねないっす。

 たとえば、1曲目「Loss」(たぶん「Les」の誤表記)からして、アルト・サックスのアドリブが凄い!というか、61年欧州ツアーでのドルフィーのアルト・サックスのアドリブについて、ずっと「凄い」しか言ってないですね(^^;)。もう絶好調すぎるというか、つまらないものを聴いた事がないです。これって5打席連続ホームランを打った時のヤクルト村上君ぐらいにゾーンに入った瞬間だったのかも。
 
 無駄なソロ回しもせず、ドルフィーのアドリブを軸に音楽を組み立てているので、その時点でえらく進歩的な音楽にすら感じました。大元の曲はかなりオーソドックスなバップ・チューンなのに、こういうドラマ性や表現に富む音楽となると、スタイルの新旧なんて音楽の上では何も問題でもなくなってしまうという事ですね。60~61年にスタジオ録音されたドルフィーのアルバムって、生前に発表されたものは3作しかありませんが、これは4作目に加えても良いんじゃないでしょうか。それぐらい、演奏も録音も素晴らしい音楽でした!




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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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