
大流行した時期が青春時代とかぶるもんで、メタルが好きでした、そんなに詳しくないし、けっこう短期間で通り過ぎちゃったけど、今でもメタル聴きたい病になる時があります(^^)。中学高校時代の仲間うちで80年代のメタルは、ギターのための音楽という事になってました。速弾きが売りのギタリストを抱えているメタルのバンドは、友人の誰かが絶対にアルバムを買っているので、いずれ自分にも回ってくるシステムになってまして、このアルバムもそうして回ってきた1枚でした。
ドッケンは、
ドン・ドッケンというヴォーカリストの名前を冠したバンドだったのに、僕たちのお目当てはライトハンドで弾きまくるギターヒーローのジョージ・リンチだったのです。ごめんねドン・ドッケン(^^)。
LAのバンドらしく曲もアレンジもポップですが、転調の挟み方がいいです。作曲家じゃなくていかにもプレイヤーが作ったような曲で、
こういう演奏本意な曲作りって、「演奏がすべて、あとは大体でいい」みたいな主張に思えて、僕は好き(^^)。ジャズでいうと、ジャイアント・ステップス前後の
ジョン・コルトレーンの曲とかがそうじゃないですか、きれいな和声進行とか巧みなカウンターラインとか一切なくて、ひたすら熱い演奏のためだけにある、みたいな。聴きどころはこうやって作った曲の上でどこまでギターをカッコよく弾けるか、ここに尽きます(^^)。そのギターがめっちゃうまい、うまいぞ。メタル好きな友人が僕に教えてくれたメタルのギタリストは、イングウェイ・マルムスティーンもジョージ・リンチもポール・ギルバートも、みんなうまかったなあ。ギターのためだけにあるようなインスト曲「Mr Scary」が、途中でスーパーマリオのタイムアップ間際のBGMみたいになるのは狙ってますよね(^^;)。
アレンジやサウンドメイクは、アレンジャーやエンジニアに丸投げして仕上げてもらってるんでしょうね。そういう意味でいうと、80年代のメタルって、半分はプレイヤーで半分はアレンジャーとエンジニアが作ったものなんじゃないかと。そういう意味で、産業音楽だと思います。速弾き系のメタルのアルバムの中で、イングウェイ・マルムスティーンの
「トリロジー」、レーサーXの
「Live Extreme Volume」に並んで好きな1枚です。しかしメタルのガキくさいジャケットデザインってどうにかならないもんだろうか…まあ作ってる方も聴く方も若かったんだから仕方ないのかな、若い頃を懐かしく思い出した音楽でした!
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ギターを弾かない私にはよくわからないんですけど、ジョージ リンチは凄いらしいですね。私は基本的にはボーカルを聴く人です。
それにしても、久しぶりのメタルがドッケンとはびっくりしました(笑)