アリ・ボンバイエ 、僕はEP(シングル盤)遍歴があるんです。そういえばEPを扱うのはこのブロク初かも(^^)。プロレスで入場曲が使われるようになったのがいつからなのか知りませんが、アントニオ猪木vsタイガー・ジェット・シンあたりを見ると入場曲は流れてないので、70年代なかばぐらいからだったのかも。さて、「猪木ボンバイエ」のあの音楽で僕が最初に買ったのはひとつ前の日記で書いた『Muhammed Ali in “THE GREATEST”』のサントラじゃなくて、ドーナツ盤でした。そうそう、僕が子どもの頃は、シングルというよりドーナツ盤と言う方が多かったなあ。
まず、友だちの家で聴かせてもらったレコードが、
アリと猪木の写った白っぽいジャケットの「炎のファイター」 というレコード。これはマンドリル演奏のオリジナルで、A面がパート1(これが有名なヤツ)、B面がパート2(パート1のバリエーションで、これがパート1以上にカッコいい!!)。ところがマンドリル演奏のものは、「猪木ボンバイエ!」とは言ってなくて、「アリ、ボンバイエ!」と言っているんです。これにはまだ小学生だった僕も友人も納得いかず。だって、猪木のレコード買ってきたのに、アリと言ってるんですから。
次に、僕がなけなしの小遣いをはたいて近所の古本屋で買ってきたのが、
猪木がレッドシューズ・ドゥーガンに手をあげられている写真の「燃える闘魂アントニオ猪木のテーマ」 というドーナツ盤。なんの根拠もなかったんですが、小学3年だった僕は、友だちの持ってる白いヤツとは違うレコードだしこっちにはアリが写ってないから、これは「猪木ボンバイエ!」と言ってるんだろうと思ったんです。この写真の猪木カッコいいと思ったもんで、単に欲しくなったというのもあるかも。ところが、帰ってきて聴くと、やっぱり「アリ、ボンバイエ!」とか言ってるし。小3って、大人が思っている以上に馬鹿なんですよね(^^;)。。ところで、このレフェリーが世界の名レフェリーと言われたレッドシューズ・ドゥーガンだと分かるのは、猪木のNWF戦を見ていた人か、梶原一騎原作「四角いジャングル」またはギャグ漫画「1・2の三四郎」を読んでいた人ぐらいじゃないかと(^^)。。
そして、さらに別の友達が買ったのが、
猪木がカメラ目線でファイティング・ポーズをとっている「炎のファイター アントニオ猪木のテーマ」 というシングル盤。
これがまさしく「猪木、ボンバイエ!」と叫んでる1枚 でした。「アリ」じゃなくて「猪木」と言ってるそのレコードが欲しかった僕がどうしたかというと、色んなことを言って、自分が持ってるレッドシューズ・ドゥーガン盤と友達の日本語盤を無理やり交換させた…ろくでもないガキだな(*゚∀゚*)。。
ちなみのこの日本語盤は、B面で当時猪木の奥さんだった倍賞美津子が「炎のファイター」に詞をつけたものを歌ってます。金管セクションが「タ~ラ~ラ~、タ~ラ~ラ~ラ~」と演奏してる部分で、「い~つ~も~、一緒に~」と歌ってる…聴いてるこっちが恥かしくなる状態で、これがネタ化して友達たちの間で流行してしまったのでした(^^;)。
ところが何度も聴いてるうちに、「あれ?
日本語のやつより、マンドリルというグループのバージョンの方が演奏がカッコよくないか? 」と思いはじめてしまったんです。たしかにそうで、なんてったって日本語版は演奏が「アントニオ猪木とザ・ファイターズ」という意味不明なバンド。たぶん、スタジオミュージシャンに演奏させて、実在しない適当なバンド名をつけただけなんじゃないかと。この演奏も決して悪いものでなく、細かい所まで本物に近づけた実に素晴らしいコピーではあったんですが、子どもながらに何か違うと思ったんでしょうね。今このレコードを持ってないもんで、どこに違いを感じたのかは分からないんですが、些細なグルーヴとか、言葉に出来ない所で何かが違うと感じたんでしょう。
そんなわけで、僕はまたマンドリルのレコードを買い直したわけですが、それがドーナツ盤じゃない『THE GREATEST』のサントラ盤LPだった、というわけです。そうそう、この素晴らしい演奏をしていたマンドリルというグループが何者かというと…それはまた次回!
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