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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『ペンデレツキ:アナクラシス、広島の犠牲者に捧げる哀歌 他 ペンデレツキ指揮, Polish Radio National Symphony Orch., London Symphony Orch.』

Penderecki _Hirosima こちらはペンデレツキの管弦楽曲集です。ペンデレツキの管弦楽曲は、宗教的な色彩の強い無伴奏合唱曲と違って、かなり前衛だったりするんですよね。しいて言えばシリアスなところが共通してるのかな?

 ペンデレツキの管弦楽曲といえば、日本で有名なのは「広島の犠牲者に捧げる哀歌」。僕はこの曲が入っている事で、このCDを買いました。演奏は、1曲目だけがロンドン響。あとは、ポーランド国営ラジオ交響楽団によるものでした。ちなみに、CDのジャケットに書いてる「MATRIX 5」というのは、ペンデレツキとはまったく関係なく、EMIクラシックスが「MATRIX」というシリーズを出していて、その5つ目という事みたいです(^^)。というわけで、収録曲は以下の通りでした。

1. Anaklasis (アナクラシス)
2. Threnody For The Victims Of Hiroshima (広島の犠牲者に捧げる哀歌)
3. Fonogrammi (フォノグラミ)
4. De Natura Sonoris No. 1 (デ・ナトゥーラ・ソノリス 第1番)
5. Capriccio (カプリッチョ)
6. Canticum Canticorum Salomonis
7. De Natura Sonoris No. 2 (デ・ナトゥーラ・ソノリス 第2番)
8. The Dream Of Jacob (ヤコブの夢)

 「アナクラシス」は前衛色が強くて、かなりヤバ目で緊張感が高く、しかもメッチャかっこいい!構造は単純なので、戦後50年代のヨーロッパ前衛を俯瞰しやすい曲とも言えるんじゃないかと。6分ほどの曲で、弦がクラスター気味にグワッときて、そこが終わると打楽器群が凶暴に襲い掛かってきます!途中で音階打楽器のパートに移って、最後に弦に戻ってくる、みたいな。

 「広島の犠牲者に捧げる哀歌」は、ペンデレツキの管弦楽曲の中ではいちばん有名かも。そして、これが強烈!タイトルこそ哀歌となっていますが、実際にはクラスターや、恐らく図形譜なり即興演奏していなりを使った細かいピチカートのせめぎあいがフォルテで迫ってきて、相当にアヴァンギャルド。音響作曲法なんて言われるもの走りのような曲ですが、メチャクチャかっこいい…。僕的には、「広島の犠牲者」とか、そういうところとつなげないで欲しかったかな、この音楽とそういうものは別だと思う。

 以降も、かなり刺激的で前衛的な楽曲が満載。前衛といってもセリーは感じず、構造の作曲部分以外は、けっこう図形譜なり即興演奏なりに任せてあるところも多い印象で、要素それぞれは音響作曲に頼っているのかな?これはスコアを見てみたいなあ。まったくの図形譜ではなく、基本音型や音域や技法の指定なんかは入ってるように聴こえるんですが、このへんの塩梅が絶妙。プレイヤーに丸投げしたらここまでまとまるとは思えません。デュナーミクに関していうとピアノに行くよりフォルテが多いところが個人的には好み。たまーに音がポロンと鳴るだけみたいなのは、意味ありげな振りして最高につまらない音楽だと思ってるのでね( ̄ー ̄)。かといってフォルテ一辺倒とかクラスター辺倒とかになる事はなく、バランスが絶妙。

 戦後のポーランド作曲家は、ルトスワフスキにしてもペンデレツキにしてもグレツキにしても、最高に良い音楽を作る人だらけ。頭でっかちにならず、かといって雰囲気だけにもならず、それでいて先鋭的で、メッチャかっこいいです。これ、ペンデレツキ本人が棒を振ってますけど、これらの曲はこのCDが極めつけなんじゃないでしょうか。他の人の指揮では、これ以上に作曲意図を反映させることは不可能の気がします。静謐な宗教音楽ではなく、前衛でアグレッシブなペンデレツキの一面を聴きたい方には、これが決定打。超おススメです!

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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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